【Google広告】PPCの入稿規定・入稿方法の徹底解説

• 「Google広告の入稿規定が複雑で、何から始めていいかわからない」
• 「入稿方法がわからず、時間ばかりかかってしまう」
• 「入稿時にエラーが出てしまい、スムーズに進まない」

Google広告について、こんな悩みはありませんか？

Google広告は、理想の顧客層にアプローチでき、PPC(Pay Per Click)ならクリックされた場合のみ課金されるため無駄な費用を抑えられます。しかし、スムーズに出稿できないと、適切な投稿頻度や時間帯にアプローチできず、期待通りの広告成果を出せません。

本記事では、Google広告PPCの入稿規定と入稿方法を徹底解説します。入稿を効率化するポイントや入稿ができない際の改善策も紹介しています。

執筆は、Google広告PPCを活用し、売上を半年で2倍にUPさせたMarkeInsight編集部が担当しています。
スムーズなGoogle広告PPC入稿を実現して、今より自分の時間単価を上げたい方はぜひ最後までご覧ください。

Googleリスティング広告の入稿規定について入稿を取り掛かる前に知っておかなくてはならないポイント

Googleリスティング広告の入稿規定は、広告の効果を最大化するために重要なガイドラインです。

これらの規定は、広告のスタイル、表現、句読点の使用、大文字の使用、重複表現、スペースの使用、電話番号の記載、広告機能の不正使用、ビジネス名の要件、画像と動画の品質など、広告作成における多くの要素をカバーしています。

入稿規定の主なポイントは以下の通りです。

• スタイルと表現
• 句読点と記号
• 大文字
• 重複表現
• 許可されないスペースの用法
• 広告文に記載された電話番号
• 広告機能の不正使用
• 不明なビジネス
• ビジネス名の要件
• 画像の品質
• 動画の品質

スタイルと表現

広告文は、正確でわかりやすいスタイルと表現でなければ期待通りの効果が得られません。

ユーザーは正確な情報を求めており、誤った文法やつづりは信頼性を損ないます。

たとえば、「TVのお買い得、こちらでゲットしましょう」は文法が誤っているため許可されないため、「最新のTVは、当店でお求めください」など、正確な文法とつづりを使用している表現に修正することが必要です。

意味が不明瞭な広告文は、ユーザーの理解を妨げ、興味を失くしてしまいます。たとえば、「謎めいた内容」や「あいまいなプロモーション」はGoogle広告ポリシーに反するため、明確なメッセージを伝えることが重要です。

字数制限を超えた広告は、ユーザーの負担となり、理解を妨げます。たとえば、全角文字の多用は避け、制限内の文字数で情報を伝えることを心がけることが重要です。

検索結果ページに合わない広告は、文脈と関連性がないため、違和感を与え、期待通りの効果が得られません。たとえば、箇条書き形式や一般的すぎるフレーズは避け、レイアウトや内容に合致した表現を用いましょう。

句読点と記号

正しい句読点や記号の使用で、広告の信頼性とメッセージ性を高めることが必要です。

ユーザーは過剰な感嘆符や疑問符によって混乱し、広告の信頼性が損なわれます。たとえば、「この商品は最高！！」「絶対買わないと後悔します！！」のような過剰な表現は許可されません。

文字や記号の誤用は、ユーザーに混乱を招き、広告のメッセージが伝わりにくくします。たとえば、「@ home」のように「@」を誤った意味で使用したり、特殊文字を乱用したりするとユーザーを混乱させ、入稿規定に違反します。

無効な文字やサポートされていない文字は、ユーザーが使用しているデバイスで正しく表示されない可能性があり、メッセージの理解を妨げます。たとえば、絵文字や特殊記号は一部の機種では表示されず、許可されません。

大文字

ユーザーは過剰な大文字や特殊文字の使用によって混乱し、広告の信頼性が損なわれます。たとえば、「B.E.S.T. D.E.A.L.S」や「FrEe TrIp」のように、大文字やピリオド、不規則な大文字小文字の組み合わせを過剰に使用することはユーザーを混乱させるため不承認となります。

一方、人目を引くための過剰な大文字表記も許可されません。たとえば、「DISCOUNT」などは一般的な単語全体を大文字で表記していますが、Googleポリシーに反します。

このように、大文字の使用は一般的には避けるべきですが、以下の場合は許可されます。

• 一般的な略語（ASAPなど）
• 商標（IBMなど）
• 特定のクーポンコード（SAVE20など）
• 商品名（iPhoneなど）

例外の場合でも、広告の文脈とメッセージの明確性に配慮する必要があります。

重複表現

同じフレーズを繰り返すことは不自然な表現を生み出すため使用できません。ユーザーは冗長な表現を避け、手軽に情報を理解したいと考えています。

同一語句を過剰に使用すると、ユーザーの興味を失わせる可能性があります。たとえば、「XYZコーヒー、XYZコーヒー、XYZコーヒー!お得なXYZコーヒー!」といった表現は許可されません。

同一アセット内や広告グループでの同一語句の繰り返しも不承認となります。ユーザーは文章を1段階ずつ理解したいと考えるため、同じアセット内や広告グループで同じ語句を過剰に使用すると、不自然な表現を生み出し、ユーザーの関心を失わせる可能性があります。たとえば、「新鮮な野菜！新鮮な野菜！お得な新鮮な野菜！」といった表現は避けるべきです。

許可されないスペースの用法

スペースの不適切な使用は禁止されています。

ユーザーは情報を手軽に理解したいと考えるため、適切なスペースの使用は広告の品質と読みやすさに影響します。たとえば、「新製品,発売中」のようなスペースの不適切な使用は許可されません。これは、ユーザーが求める情報を明確に伝えるために重要です。

スペースの過剰な使用や強調目的での使用も許可されません。スペースの過剰な使用や不適切な配置は、広告の品質を低下させ、ユーザーの理解を妨げる可能性があります。たとえば、「新 製 品 発 売 中」のような表現は、読み手にとって理解しにくく、広告の効果を損なう可能性があるため不承認です。

広告文に記載された電話番号

広告文に直接電話番号を記載することは許可されていません。

ユーザーは情報を手軽に理解したいと考えるため、直接電話番号を記載することは冗長であり、広告の効果を損なう可能性があります。たとえば、広告文に「03-1234-5678 までお問い合わせください」といった電話番号の記載は禁止です。直接電話番号を記載する代わりに、関連するサービスや製品の説明や特典を強調することで、ユーザーの興味を引きます。

同様の理由で、電話番号を企業名にしている場合でも基本的に広告での使用は禁止され、Googleに確認することが必要です。これにより、ユーザーが正しい情報にアクセスしやすくなります。たとえば、電話番号を企業名にしている場合(たとえば、「080-0808-0808」)、Googleに確認することが求められます。

広告機能の不正使用

広告ユニットの機能を本来の用途に使用していない広告やアセットは許可されません。

広告はユーザーに対して明確で、誤解を招かない情報を提供する必要があります。それにより、ユーザーが求める情報を効果的に伝えられます。

たとえば、「当社のウェブサイトへアクセスしてください」という広告文だけの広告や、「当社の最新商品をチェックしてください」という広告文をURL欄に記載している広告は、広告ユニットの機能を本来の用途に使用していないため禁止です。

不明なビジネス

広告やリンク先には宣伝の対象となる商品やサービス、会社の名前を明記しなければなりません。広告はユーザーに対して明確で、誤解を招かない情報を提供することが求められます。商品やサービスの名前を明記することで、ユーザーが広告の内容を理解しやすくなります。

たとえば、広告の説明行に「当社の最新商品をチェックしてください」という表現だけでは、ユーザーが具体的にどの商品をチェックすべきかがわからないので許可されません。

同様に、アニメーション広告の最後の静止フレームに会社のロゴだけが表示されている場合や、ランディングページに「こちらからダウンロードしてください」という記載だけがある場合も、ユーザーが広告の内容を把握しにくくなるため禁止されています。

ビジネス名の要件

広告やビジネス名フィールドに、ドメインや広く知られた広告主の名前、または宣伝の対象となるダウンロード可能なアプリの名前以外のビジネス名を使用することは禁止です。

広告はユーザーに対して明確で分かりやすい情報を提供する必要があります。
適切なビジネス名の使用は広告の品質とユーザー体験に直結しています。そのため、一般的な名称や地域名を使用したビジネス名を広告に掲載することは許可されません。

たとえば、「東京美容サロン」や「京都カフェ」のような一般的な名前を使用する広告や、「Acme コーヒーを試してみて」や「Acme フィットネスで新年の目標を達成」のようにビジネス名フィールドで宣伝文を使用する広告は、適切なビジネス名の使用が行われていない典型的な例です。

画像の品質

品質の低い画像を広告に使用することはできません。広告はユーザーに明確で魅力的な情報を提供する必要があります。品質の低い画像はユーザーの興味を引かず、広告の効果を損ないます。

たとえば、以下のような画像は許可されません。

• 横向きの画像：料理店の広告で、美味しそうなステーキが横向きに表示されている
• 不鮮明な画像：飲料メーカーの広告で、商品がぼやけており、ラベルのテキストが読み取れないもの
• ストロボ効果の広告：イベントの招待状広告で、明滅するグラフィックが表示され、ユーザーに不快感を与えるもの
• フレームからはみ出す広告：ゲームアプリの広告で、画面外から現れてユーザーの操作を妨げる
• 侵入する広告：ニュースアプリで、記事を読んでいる最中に画面下から現れる広告

動画の品質

品質の低い動画は許可されません。動画広告は視聴者に直接訴える効果的な手段です。品質の低い動画はメッセージの伝達を妨げ、視聴者の興味を失わせる可能性があります。

たとえば、以下のような動画は許可されません。

• 判別できないテキストを含む動画：商品の特徴や価格など重要な情報が表示されず、視聴者が内容を理解できないもの
• 粗悪な音質の動画：音楽やナレーションが歪んでおり、視聴者が内容を聞き取りにくいもの
• 不鮮明な画像を含む動画：映像がぼやけており、視聴者が観光地の景色をはっきりと認識できないもの

Googleリスティング広告の入稿の流れ

Googleリスティング広告の入稿は、広告の目的設定から配信設定、そして効果測定まで、一連の流れを通じて行われます。このプロセスは広告の効果を最大化するために重要であり、各ステップが広告の成功に直結しています。

入稿する前の準備

入稿する前の準備として以下8つのステップがまだの方は要チェックしましょう！

1. 広告配信の目的と媒体を明確にする
2. 広告アカウントを開設する
3. アカウント構成を検討する
4. 効果的な広告文を作成する
5. KPIを設定する
6. キャンペーンと広告グループを設定する
7. キーワード、広告文、広告表示オプションを準備する
8. ターゲット設定を行う（Google広告の場合）

1.広告配信の目的と媒体を明確にする

広告で何を実現したいのか、具体的な目的を設定します。

たとえば、問い合わせ獲得、資料請求獲得、会員登録獲得、商品購入などです。次に配信する広告媒体を選択します。Googleに広告を出稿することを決めていても、Yahoo広告と比べ、それぞれの特徴を理解して選択することが効果的な広告運用を実現する上で重要です。

2.広告アカウントを開設する

Google広告のホームページにアクセスし「今すぐ始める」でアカウント解説画面へ移動。ビジネス情報やログイン情報など必要事項を入力し、利用規約に同意すればアカウント設定は完了です。

3.アカウント構成を検討する

ターゲットキーワードを洗い出し、キャンペーンと広告グループを構成します。キーワードのグループ分け、広告掲載先、広告文などを考慮し、効果的なアカウント構成を設計することが求められます。

4.効果的な広告文を作成する

広告見出しや説明文、表示URL、パスなど、各要素を用意します。文字数制限を守りつつ、ユーザーの興味を引く魅力的な広告文を作成しましょう。

5. KPIを設定する

広告運用における目標達成度を測定するための指標を設定します。認知度向上やサイト誘導など、具体的な目標に合ったKPIを設定することが効果的な広告運用を実現するには必要です。

6.キャンペーンと広告グループを設定する

キャンペーンでは配信ネットワークや予算、広告表示オプションなどを設定します。広告グループではキーワードや広告文、入札戦略を設定します。

7.キーワード、広告文、広告表示オプションを準備する

関連性の高いキーワードを組み合わせ、効果的な広告文を作成します。ユーザーの興味を引く情報を優先的に表示できる広告表示オプションを活用しましょう。

8.ターゲット設定を行う（Google広告の場合）

配信地域やターゲット層を絞り込むことで、広告の効果を高められます。地域指定、半径による圏内設定などGoogleのターゲティング機能を積極的に活用しましょう。

入稿

Google広告の入稿は以下の3つを作成することで完了します。

▼作成Step	Step1	Step2	Step3
▼作成すべきもの	広告アカウント	広告キャンペーン	広告グループ
▼役割	広告出稿の入口	広告の全体像	広告の細分化
▼できること	・広告キャンペーンの作成と管理・広告費用の支払い・広告効果の分析・サポートへの問い合わせ	・広告目的の設定・予算の設定・ターゲットとなるユーザーの設定	・特定のキーワードや商品に特化した広告を表示・広告の入札単価設定・広告品質の向上
▼詳細URL	Google 広告 ヘルプセンターhttps://support.google.com/google-ads/answer/6366720?hl=ja	Google 広告 キャンペーン作成ガイドhttps://support.google.com/google-ads/answer/6324971?hl=ja	Google 広告 グループ作成ガイドhttps://support.google.com/google-ads/editor/answer/30565?hl=ja

 Step1：広告アカウントの作成

広告出稿の入口として広告アカウントを作成します。その手順は、入稿する前の準備「2.広告アカウントを開設する」を参照してください。

Step2：広告キャンペーンの作成

広告の全体像として広告キャンペーンを作成します。その手順は以下の通りです。

①Google広告アカウントにログイン
②左側のメニューから「すべてのキャンペーン」をクリック
③画面右上の「＋ 新しいキャンペーン」ドロップダウンメニューから目的のキャンペーンタイプを選択します。　
　└「検索ネットワーク」、「ディスプレイネットワーク」、「ショッピング」、「動画」などから選択
④必要に応じて目標を設定し、必要な項目（配信地域、言語、キーワード、広告、予算など）を入力していきます。
　└ 目標設定は必須ではありません。但し、コンバージョン数、売上、サイト訪問数、リード獲得、アプリインストール、商品購入などを増やすといった目標を設定することで、Google広告が自動的に最適化してくれま
　└ 「キーワード」タブで新しいキーワードを追加
　└ 「広告」タブで新しい広告を追加
　└ 「料金」タブで支払方法を設定します。「料金」タブは、キャンペーン作成後でも変更可能です
⑤「作成」ボタンをクリック

Step3：広告グループの作成

特定のキーワードや商品に特化した広告を表示させる場合、以下の手順で広告グループを作成します。

①キャンペーンを選択
②左側のメニューから「すべての広告グループ」をクリック
③画面右上の「＋ 新しい広告グループ」ドロップダウンメニューから目的の広告グループタイプを選択
　└「検索ネットワーク向け」、「ディスプレイネットワーク向け」、「ショッピング」、「アプリ」、「パフォーマンスマックス」などから選択
④グループ名、ターゲティング、入札単価などを設定
⑤「作成」ボタンをクリック

入稿できているかのチェック

入稿が完了したら、次に入稿が正しくできているかを確認することが重要です。
チェックするポイントは以下の通りです。問題があれば適宜修正します。

1. 広告が正しく表示されているか

Google広告のプレビュー機能を使って、広告が正しく表示されているかを確認します。広告文や画像が正しく表示されているか、リンク先が正しいかなどをチェックしましょう。

2. キーワードが適切に設定されているか

広告の表示を制御するためには、適切なキーワードの設定が必要です。

3. 広告の配信設定が正しいか

配信地域、言語、予算など、設定した項目が正しく反映されているかをチェックします。

4. コンバージョンタグが正しく設置されているか

コンバージョンタグが正しく設置されていないと、広告の効果測定ができません。

Googleリスティング広告の入稿を効率化するポイント

リスティング広告の入稿を効率化するポイントとして、以下4点のご紹介をいたします。

• 事前準備を徹底する
• ツールを活用する
• 入稿後の確認と運用
• その他

事前準備を徹底する

①入稿規定の確認
　リスティング広告の入稿規定は頻繁に変更されるため、最新の情報を確認し、必要に応じて準備することが求められます。とくに、業種によっては制限があり注意が必要です。

②アカウントの取得と構成
　広告キャンペーンを始める前に、Google広告のアカウントを取得し、キャンペーンの構成を考えます。ターゲティングや予算などを事前に設定しておくことで、入稿作業がスムーズに進みます。

③キーワードの準備
　ターゲットとなる顧客がどのようなキーワードで検索しているのかを調査し、関連性の高いキーワードを準備します。キーワードツールなどを活用すると効率的に作業を進められます。

④広告文の作成
　魅力的な広告文を作成することで、ユーザーのクリック率を高められます。広告文には、ターゲットキーワードを盛り込み、具体的な商品やサービスのメリットを訴求することがコツです。

⑤ランディングページの準備
広告をクリックしたユーザーが遷移するランディングページは、広告の内容と関連性が高く、コンバージョンにつながるような内容になっていることが重要です。

ツールを活用する

Googleリスティング広告の入稿を効率化する無料のツールを紹介します。

・Google広告キャンペーンエディタ
　大量の広告やキーワードを一括で入稿したり、オフラインで複数のキャンペーンをまとめて編集したりできます。初回の設定は専門担当者がサポートしてくれるため安心です。

・Googleタグマネージャー
　コード編集なしに全てのタグの修正・追加・更新が可能な無料ツールです。1ページずつタグ貼りする作業が無くなり、第三者のプラットフォームのタグも一元管理できる優れものです。直感的に使える管理画面で、無制限のワークスペースは広告チームの円滑な共同作業を可能にしてくれます。

・AGBoost
　ユーザーの興味関心検索やキーワードの掛け合わせ、Google広告で作成した広告内容のYahoo!広告へのインポート、広告掲載イメージ、広告シミュレーションなど、入稿作業を効率化し効果的な広告運用をサポートする様々な機能を提供しています。

・その他
　上記以外にも、入稿作業を効率化する様々なツールが提供されています。無料ツールも沢山あるので、広告目的と予算に合ったツールを見つけて積極的に活用しましょう。

入稿後の確認と運用

・入稿後の確認
　入稿後には、配信設定や広告内容に誤りがないか確認することがスムーズな広告掲載には重要です。エラーや設定漏れがあれば、すぐに修正します。

・運用状況の分析
　広告キャンペーンを配信開始したら、運用状況を定期的に分析し、必要に応じて改善します。キーワードや広告文、入札戦略などを調整することで、効果のある広告の入稿が可能となります。

・自動化ツールの活用
　入札戦略の自動化や、レポート作成の自動化など、入稿及び運用を効率化する様々なツールが提供されています。

その他

・最新情報に常に触れる
　リスティング広告に関する情報は日々更新されています。最新の情報に常に触れることで、より効果的な広告の入稿が可能になります。

・専門家に相談する
　時間や手間をかけずに効率的に広告を入稿したい場合は、専門家に相談するのも有効です。

Googleリスティング広告入稿ができない際の改善策について

広告ポリシー違反で入稿できない場合、修正及び再審査請求で解決します。
また、Googleリスティング広告は、厳しいポリシーに基づいて審査されます。ポリシー違反があると、広告が表示されません。

たとえば、以下のような広告は広告ポリシー違反です。

• 誤解を招く表現（例：誇張表現、虚偽表示）
• 差別的な表現
• 違法行為の助長
• 有害なコンテンツへのリンク
• 権利侵害

詳細は「リスティング広告の入稿規定について入稿を取り掛かる前に知っておかなくてはならない」を参考にしてください。

入稿できない場合の解決Step

リスティング広告入稿ができない場合、以下の3ステップで解決できます。

1. Step1：ポリシー違反を確認。広告管理画面で「広告とアセット」タブを選択し、ステータスを確認し、詳細な理由を確認します。
2. Step2：広告を修正。違反箇所を特定し、広告文やキーワード、ターゲティングなどを編集することで、ポリシーに準拠するよう修正します。
3. Step3：再審査を請求。再審査請求は、ポリシーマネージャーから直接請求する方法と広告とアセットの表から請求する方法があります。

再審査成功のコツ

再審査成功のコツは、修正内容を明確に説明し、ポリシーへの理解を示すことです。証拠となるデータがあれば忘れずに提出します。明確な説明と証拠があれば、承認の可能性が高くなります。ポリシー違反を繰り返すとアカウント停止になる可能性があるため、再審査の成功は重要です。

具体的には、以下のように場合を分けて説明内容を変えることが再審査成功のコツです。

• 誤解を招く表現を修正した場合：修正箇所と、なぜ修正前は誤解を招き、修正後の表現が誤解を招かないのかを説明
• 差別的な表現を修正した場合：修正箇所と、なぜ修正前は差別的であったのか、修正後の表現が差別的ではないのかを説明
• 権利侵害を修正した場合：修正箇所と、修正前はどのように権利を侵害し、その権利侵害をどのように修正したのかを説明

2.再審査請求後の対応

再審査請求後のステップやステータスの確認手順は以下になります。

再審査請求後の対応Step

再審査請求後も、適切な対応が必要です。審査ステータスを確認し、結果に応じて修正や再審査請求を行います。具体的には次の3Stepが必要です。

1. Step1：審査ステータスを確認。審査完了、処理中、未審査の3つのステータスがあります。
2. Step2：審査結果を確認。成功（完了・部分的に成功）、失敗の2つの結果があります。
3. Step3：必要に応じて修正・再審査請求。成功の場合はそのまま広告を再開できます。失敗の場合は修正後ふたたび再審査請求します。

審査ステータスの確認Step

審査ステータスは以下の5Stepを踏めば確認できます。

1. Step1：Google広告管理画面にアクセス。ルールアイコンをクリックし、「トラブルシューティング」から「ポリシー マネージャー」へ進みます。
2. Step2：「再審査請求履歴」タブを選択。再審査請求履歴タブで、再審査請求した広告の詳細とステータスを確認します。
3. Step3：ステータスを確認。ステータスは以下のように3画面で表示されます。審査完了まで24時間待ってもステータスが変わらない場合は、サポートへ問い合わせします。

・[審査完了]：結果が表示されるので、詳細を確認します
・[処理中]：24時間後に再度確認します
・[未審査]：審査はまだ実施されていません。詳細を確認します

4. Step4：結果を確認。[結果] 列に、再審査請求の結果が、[完了] / [部分的に成功]もしくは[失敗]と表示されます。
5. Step5： 必要に応じて修正・再審査請求。成功した場合はそのまま広告を再開できます。失敗した場合はその理由を確認し、修正後、ふたたび再審査請求する必要があります。

入稿する時は運用ログをつけてPDCAを回そう

運用ログをつけてPDCA（Plan-Do-Check-Act）サイクルを回すことで、入稿時のトラブルを改善できます。運用ログは、何がうまくいって何がうまくいかなかったのかを明確に把握し、改善策を立てるのに便利です。PDCAサイクルを回すことで継続的に改善し、効率的かつ効果的な広告運用を実現します。

運用ログは、システムの操作履歴や設定変更、エラーや障害の記録を含みます。これらを時系列に記録することで、問題の発生源を特定しやすくなります。運用ログを効果的に付けるためには、以下の手順を踏むことが重要です。

1. ログの種類を決定する：操作ログや認証ログなど、管理するログの種類を決定します。
2. ログのフォーマットを設定する：出力される内容を決定し、たとえばログレベルや時間、IPアドレスなどを含めます。
3. ログの出力場所を設定する：開発者や運用担当者が見やすい場所にログを出力し、定期的にチェックします。
4. ログを定期的にチェックする：異常や問題がないかを確認し、必要に応じて対処します。

まとめ

正確な表現とスタイルの重要性

• 広告文は正確でわかりやすいスタイルと表現でなければならない
• ユーザーを混乱させる広告は許可されません
• 過剰なプロモーションとなる広告も不承認となります

スムーズな広告入稿のポイント

• 事前準備を徹底する
• 入稿を効率化するツールを活用する
• 運用ログをつけてPDCAサイクルを回す
• 修正ポイントや再審査請求成功のコツを知る
• 適切な投稿頻度や時間帯を見つけるために試行錯誤する

この記事は、個人事業を営む方々にとって、Googleリスティング広告の入稿におけるポイントを明確にまとめたものです。正確な表現やスタイル、広告ポリシーの遵守、効率的な広告入稿方法を理解し、実践することで、より効果的な広告戦略を展開できるでしょう。今回の記事がその一助となれば幸いです。