リスティング広告の費用対効果を高める方法について徹底解説!
リスティング広告の運用を考えるうえで以下のような疑問や悩みはございませんか?
- リスティング広告の費用はどうやって決まる?
- 月々かかる費用はどのくらい?
- 費用対効果を高めるにはどうしたら良い?
リスティング広告の運用を上手く行うことでライバル記事よりも優位性を確立できるため効率的に費用対効果を高めることができます。
しかしむやみやたらにリスティング広告運用をすれば収益が上がるというわけでは決してありません。
この記事では上記のような悩みを解決するために以下2つのポイント
- リスティング広告にかかる費用の仕組みや予算の決め方
- コストを抑えて効果を上げる方法
について詳しく解説していきます。
記事を最後まで読めばリスティング広告の費用対効果を最大化する方法についても理解することができます。
ぜひ解説を参考にして上手にリスティング広告の運用を行いましょう。
リスティング広告の費用を決める仕組みは?
リスティング広告は検索結果上に広告を表示するだけで費用がかかると思われがちですが、実際はユーザーがその広告をクリックすることで初めて広告主に費用が発生します。
クリック単価、つまり1クリックでかかる費用は
によって決定します。
次章以降でリスティング広告の費用が決まる仕組みについて詳しく解説していきます。
クリック課金制
リスティング広告で採用されているクリック課金制とはWeb上に表示された広告に興味を持ったユーザーがその広告にクリックすることによって費用が発生する仕組みです。
検索結果の画面に表示するだけで費用がかかるわけではないため、広告に関心がないユーザーに対しては費用をかけずに運用することができるというができるというメリットがあります。
品質スコア
品質スコアとは広告を提供しているGoogle広告やYahoo!広告が以下の3点を勘案しクリック広告の質を10段階で評価したものです。
- 「推定クリック率」:広告が表示された際ユーザーがどのくらいクリックするか
- 「広告の関連性」:ユーザーの検索キーワードと広告の内容が合致しているか
- 「ランディングページの利便性」:ユーザーがクリックした広告の表示速度やページ内の読みやすさ
これらを総合的に判断し数値が高くなればなるほど広告のクオリティが高品質であることが証明されます。
リスティング広告において、検索結果の上位に表示されることが大事になってくるため、上位表示するうえでも「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディングページの利便性」を意識し、「品質スコア」を向上させることが重要です。
オークション課金制
オークション課金制とは広告を出す際に広告主がいくらまでクリック単価を支払うことができるかの上限金額を設定し、その金額を競合他社とオークション形式で競り合う仕組みです。
競合が多いキーワードや人気なキーワードになるとクリック単価が上がるため、まとまった費用が必要になることもあります。
オークションの仕組み
クリック単価をいくらで入札するか上限金額を広告主が設定し、支払う金額の高い順に掲載順が決まる仕組みです。
分かりやすい例えで言えばYahoo!オークションです。
一番高い金額を提示した広告主が検索結果で上位に広告を表示してもらうことができます。
しかしオークションについてはクリック上限金額が高ければ良い、というわけではなく、前述した「品質スコア」も重要な判断基準となります。
リスティング広告の費用はどれくらいなのか?
扱う商品・サービスの単価にもよりますが、リスティング広告にかかる平均費用は一般的に月20万円ほどと言われています。
大手企業ともなるとリスティング広告にかける費用が月に数千~数億円かけることもありますが、月々多額の費用を負担しなければリスティング広告が出せないわけではありません。
実際に広告の費用を決めるクリック単価はおおよそ50~1000円の間で決定するため最低金額1000円からの低予算で出稿することも可能です。
費用相場については商材や業界によって異なるため何を扱う広告なのかによっても費用に大きな違いがあります。
業種別 クリック単価の目安
ここで代表的な業種別のクリック単価の目安をまとめました。
アメリカでの配信実績となるため、今回は1ドル140円で円換算し計算しておりますのでご参考までにご覧ください。
キーワード | クリック単価の目安 |
---|---|
eコマース | 162円 |
観光、旅行 | 214円 |
求人 | 285円 |
教育 | 336円 |
金融、保険 | 481円 |
技術 | 532円 |
健康、医療 | 366円 |
顧客サービス | 896円 |
産業サービス | 358円 |
自動車 | 344円 |
日用品 | 411円 |
BtoB | 462円 |
不動産 | 331円 |
法律 | 945円 |
恋愛、結婚 | 389円 |
引用:業界別Google広告のベンチマーク(WordStream)
キーワードプランナーを使って確認
自社の商品・サービスに適切なクリック単価を調べたい時にまず何をすれば良いのでしょうか?
クリック単価を調べるために広く使われているツールに「キーワードプランナー」というツールがあります。
キーワードプランナーはGoogleが公式でリリースしている無料サービスで、クリック単価やキーワードの検索ボリュームについて調べることができるものです。
数分あれば無料登録ができ、登録後からすぐにクリック単価や月額でかかるおおよその費用を調べることができます。
キーワードプランナーを以下の3ステップの手順に沿って利用してみましょう。
- キーワードプランナーの無料アカウントを開設する
- 候補とするキーワードを選定し入力
- 結果が表示
キーワードプランナーを適切に活用することでリスティング広告にかける予算をスムーズに算出することが可能となり、費用対効果やマーケティング戦略の参考にできます。
リスティング広告の予算の決め方を紹介
リスティング広告の費用をどのくらいまで出すか、予算を決める方法には以下3点の軸があります。
以降ではリスティング広告の予算の決め方について詳しくご紹介します。
目標CV数から決める
CV(コンバージョン)数とは、
- 商品、サービスの購入数
- 資料請求数
- ダウンロード数
などサイトの訪問者が起こす何らかのアクションのことを指します。
「目標CV数から決める」方法とは一日単位や一月単位で獲得したいCV数を基に予算を決めることです。
例えば、目標CV数を200件とし、顧客獲得をするための単価(CPA)が1000円だとします。
その場合下記の式からリスティング広告の予算は20万円と算出することができます。
目標CPAから決める
CPA(Cost Per Action)とは顧客を獲得するための単価、つまり顧客が
- 商品やサービスの購入
- サイトの登録や資料請求
等のアクションを起こすためにかかる費用のことを言います。
「目標CPAから決める」方法とは商品やサービスの販売価格から目標とする利益額を差し引き、そこに獲得したいCV数を掛け合わせることで予算を算出する方法です。
例えば、販売単価5000円の商品から3000円の利益を目標とし、目標CV数を100件だとします。
その場合下記の式からリスティング広告の予算は20万円と算出することができます。
売上目標から決める
自社の商品やサービスの売上目標金額から予算を算出する方法です。
広告費を売上金額の何パーセントにするか、といった視点から予算を算出します。
例えば売上目標を200万円とし、広告費を売上の10%と設定するとします。その場合下記の式からリスティング広告の予算は20万円と算出することができます。
リスティング広告の費用対効果を高めるためには?
リスティング広告でより多くの利益を生み出すためには、コストをできる限り少なくし費用対効果を最大化することが重要なポイントとなります。
そしてそのリスティング広告の費用対効果を高める方法は以下の3つがあります。
リスティング広告の運用をすでに行っている方も、これから始める方もぜひ広告のブラッシュアップのためにご参考にしてください。
品質スコア改善
品質スコアとは広告の品質を評価するための指標を指します。
品質スコアは「推定クリック率」と「広告の関連性」、そして「ランディングページの利便性」によって評価され広告の掲載順位はこの品質スコアによって決まります。
つまり掲載順位を上げるために上限クリック単価の金額をいくら引き上げたとしても広告自体のクオリティが低い場合は上位に表示される可能性が低くなるということです。
出稿している広告が真にユーザーのニーズに合致する内容になっているか、興味関心がそそられる内容になっているのかを繰り返し見直すことが結果的に品質スコアを上げ、コストを抑えながら上位表示されることにつながるのです。
マッチタイプの変更
マッチタイプの変更とは、ユーザーに対して表示する広告の配信範囲を調整することを指します。
リスティング広告ではユーザーがどんな検索ワードを入れたときに自分の広告を表示させるのかキーワードの選定を行います。
自分が選んだキーワードとユーザーが検索をする際に入れる検索ワードのマッチタイプには「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」の3種類がありユーザーに広く広告を配信するのか、特定のユーザーに絞って配信するのか運用者が調節することができます。
マッチタイプを変更することにより表示機会が変わるため、マッチタイプの調整が最適でない場合、広い範囲のユーザーの検索ワードに引っかかりヒット率の低いクリックの数を増やしてしまうケースや、逆に的を絞りすぎて特定のユーザーのみにしか広告表示をしなかった場合機会損失につながる恐れもあります。
リスティング広告の費用対効果を上げる際はマッチングタイプの見直し、変更を行うことも大切です。
キーワードの除外
リスティング広告の管理画面の中で、広告主が選定したキーワードごとのCV(コンバージョン)数、つまりサイトの訪問者が商品購入や資料請求等何らかのアクションを起こした件数を確認することができます。
一つ一つ確認してみると中にはほとんどCVがなく広告費のみが発生しているキーワードがある場合があります。
CVしないキーワードの除外設定を行うことで、それ以降ユーザーが該当キーワードで検索した際でも広告が表示されることがなくなるため無駄な広告費の削減を図ることができます。
例えば健康食品の広告で新規顧客の獲得を目指しているにもかかわらず、「商品名 ログイン」「商品名 退会」というキーワードで有料広告に既存顧客を誘導してしまった場合、CVされない上に広告費の負担が発生してしまいます。
こういった事態を防ぐためにもあらかじめ既存顧客が検索すると予想されるキーワードや、CVがほとんどない検索ワードの除外設定が重要です。
請求設定
ここからはリスティング広告にかかった費用の請求設定の方法についてご紹介します。代表的なGoogle広告とYahoo!広告の間でも支払い設定が変わっていますので請求設定についてお調べの方はぜひ以下をご参考ください。
Google広告の請求設定
Google広告の請求設定の特徴は以下2点になります。
- 毎月1日がお支払請求日に設定されており、原則クレジットカード払い
- 1日以前でも広告主が支払い基準を定めた場合、基準額に達した時点で自動請求される
例えば前回の支払いが1月1日で広告主が決めたお支払い基準は5000円。1月分の広告費用が4500円だった場合、お支払い基準の5000円未満の請求額であるため2月1日に4500円を支払います。
また前回の支払いが1月1日で広告主が決めたお支払い基準は5000円。1月分の広告費用が9000円だった場合、お支払基準の5000円を4000円(広告費用9000円-お支払基準額5000円)超えているため、お支払い基準に達したその日に1月分の5000円が請求され、さらに差額の4000円が2月1日に請求されます。
Yahoo!広告の請求設定
Yahoo!広告の請求設定の特徴は以下2点になります。
- 広告費用が確定してからのお支払ではなく前払いを行う
- 自動入金か手動入金か入金設定を選択し広告料を支払う
Yahoo!広告では広告がクリックされることによってかかるクリックコストをあらかじめ専用口座に入金します。入金したお金はアカウント残高として表示され、クリック費用が発生した際はそのアカウント残高から費用が差し引かれる仕組みになっています。
そのため広告の作成が終わったらクリックコストが発生する前に前払金としてお金を指定口座に入金する必要があります。
自動入金設定とはアカウント残高が0円になって広告掲載がストップしてしまわないように一定金額を下回る前にクレジット引き落としでアカウントに自動的に入金される設定です。
また手動入金とは毎月1日に広告主が設定した金額を入金する設定のことで、広告費用が固定されている場合や広告費の使い過ぎを防ぐための支払い方法として有効的です。
管理画面の説明
リスティング広告における費用の支払い方法については提供元の管理画面の中から設定を行うことができます。
今回はリスティング広告の運営を広く提供しているGoogle広告とYahoo!広告の管理画面について設定の流れをご紹介します。
まずGoogle広告管理画面における支払い設定方法は以下の5ステップです。
- Googleアカウントを作成したらGoogle広告のトップページへログイン
- アカウントの情報を入力し登録する
- 「広告の主な目標は何か」という質問が出てくるため該当する内容を選んだ後、商品やサービスの名前、URLを入力する
- 作成した広告のキーワードや属性、一日の予算額等の設定を行う
- 最後にクレジットカード番号等を入力し、支払い設定完了
次にYahoo!広告の支払い設定方法についてです。
- 広告管理ツールの上部にある「資金管理」、もしくは「入金管理」のタブを選択
- クレジットカード情報を入力する
- 入金管理画面にある「自動入金」もしくは「手動入金」項目を選択し、その下に表示されるアカウント残高に入金する金額を3000円以上、1000円単位で設定、入力を行う
- 自動入金の場合は設定と合わせてアカウント残高に入金を行うか否かを選択する
- 確認画面へ進み、内容に間違いがなければ自動入金の場合は「設定」ボタン、手動入金の場合は「入金」ボタンを押下し完了
以上の流れでリスティング広告における請求設定を行います。
リスティング広告を代理店に依頼する場合の手数料形態
リスティング広告の費用対効果を最大限に上げるためにはリスティング広告の運用を強みとする代理店を活用することも手段の一つになります。
リスティング広告の運用代理店を利用するメリットには
- リスティング広告のノウハウが詰まったプロに運用をお任せできる
- 設定上のミスや不明な点を削減、質問することができる
- SNSでの広告運用やランディングページの作成も依頼することができる
というようなことが挙げられます。
自身でリスティング広告を運用する際に負担する費用は広告費のみですが代理店に依頼する場合は広告費とは別に手数料がかかります。
では手数料はどのような仕組みで決まるのでしょうか。
手数料体系には大きく分けて
の2つがあります。
詳細を以降でご説明します。
手数料率型
広告を掲載するのにかかった費用にいくらかの割合で手数料がかかる型です。
おおよそ20%前後が相場となっており、リスティング広告代理店の多くは手数料率型を採用しています。
例えば月の広告費が50万円だったとするとその20%の10万円が手数料としてかかります。
広告費に対する手数料率が決まっているため代理店に依頼する際の予算の算出がしやすい手数料体系になります。
一方で広告費が上昇すればするほど代理店に支払う手数料が増えていく仕組みになります。
定額型
広告にかかる費用の金額によって手数料率が決まる型です。
例えば月額20万円以内であれば手数料は3万円、21万円以上50万円以内だと手数料は5万円、というように広告費の金額テーブルに合わせて手数料が定額で決められています。
広告費用が増えたとしても金額テーブルの範囲内であれば手数料が増えることはありません。
一方で広告利益が出る出ないにかかわらず必ず固定で定額の手数料がかかります。
まとめ
- リスティング広告にかかる費用の仕組みを知る
- 合理的かつ現実的な目標設定から逆算して広告費の予算算出を行う
- 広告のクオリティ、配信範囲、選定キーワードの見直しを行い費用対効果の最大化を目指す
- 費用対効果向上の手段の一つとしてリスティング広告の運用代理店を活用する
リスティング広告の運用をするうえで費用がどのような仕組みでかかり、どうすれば無駄なコストを削減することができるのかを知ることはとても重要なポイントです。
さらに費用対効果を高める方法を実践することができればリスティング広告を上手く活用するための近道となります。
ぜひ今回解説した内容を参考にしてより効率的なリスティング広告の運営に生かしていきましょう。
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