コールアウト表示オプションとは?構造化スニペットとの違いも解説
コールアウト表示オプションとは、Google表示オプションの1つで、自社サービスの特徴を伝えることができる機能です。
そこで、コールアウト表示オプションについて以下のようなお悩みはありませんか?
- 「そもそもコールアウト表示オプションて何?」
- 「名前は知っているけど、使う必要あるの?」
- 「構造化スニペットと何が違うの?」
特にリスティング広告を運用している人で、これらの悩みを放置してなんとなくの設定をしていると、ブランドイメージを下げたり、大きな機会損失をする可能性があります。
逆に、コールアウト表示オプションをうまく活用することができれば、競合他社との差別化に繋がります。
本記事では、コールアウト表示オプションの機能やメリット、設定方法を注意点も含めて詳しく解説していきます。
広告表示オプションについて理解を深めたい、コールアウト表示オプションを効果的に設定したい、という方は、ぜひ最後までご覧ください。
コールアウト表示オプションとは
コールアウト表示オプションとは、自社サービスの特徴を短い文章で表示できる機能です。
説明文の後ろに表示され「・」で区切られます。
「初期費用無料」や「実績多数」など、広告見出しや説明文では訴求しきれなかったサービスの特徴を表示することができます。
短いフレーズで複数個表示することができるため、ユーザーが一見しただけで多くの情報を受け取ることができます。
また、コールアウト表示オプションはいつでも変更することができるので、イベントやセールなど一定の期間だけ変更することも可能です。
構造化スニペットとの違い
コールアウト表示オプションには、サービスの「魅力」や「特徴」を訴求する役割があります。
その一方で、構造化スニペットは自社サービスの「内容」について詳細に記載するために設定する機能です。
また、構造化スニペットは「ヘッダー」を入力する必要がありますが、コールアウト表示オプションでは必要ありません。
※ヘッダー・・・サービスや商品のカテゴリを表すもの(例:タイプ、サービス、コース)
それぞれの違いをまとめた表が以下になります。
項目 | 構造化スニペット | コールアウト表示オプション |
---|---|---|
目的 | 商品やサービスの内容やラインナップを訴求する | 商品やサービスの特徴やメリットを訴求する |
テキスト | 1,000文字以内 | 30文字以内 |
ヘッダー | あり | なし |
例 | ヘッダー:サービステキスト:宿泊 / 1泊2食付き / 1人2万円ヘッダー:場所テキスト:東京ヘッダー:提供会社テキスト:ホテルABC | お得なキャンペーン中!送料無料!24時間365日対応!安心の保証付き! |
構造化スニペットについての詳しい内容は次章をご覧ください。
コールアウト表示オプションの設定メリット
コールアウト表示オプションを設定するメリットは、下記の3つです。
それぞれの詳細について解説します。
1.サービス特徴の補足
広告見出しと説明文の上限文字数は、合わせて半角120文字(全角60文字)です。
この少ない文字数で、自社サービスの魅力を十分に伝えることは難しいでしょう。
コールアウト表示オプションは、1つのコールアウトにつき半角25文字(全角12文字)で、3〜5個をユーザーに表示することができます。
コールアウト表示オプションを設定することで、見出しと説明文では伝えられなかった魅力を追加で表示することができます。
見出し | 学生向け賃貸マンション|新宿物件探しはOOO |
説明文 | 【合格前申込OK】学生のお部屋探しならOO。地域物件数No.1だから希望のお部屋探しを実現できます。 |
コールアウト | キャンセル料無料、学生マンション多数、3万円〜、シェアハウス有 |
2.クリック率の向上
Googleの調査によると、広告表示オプションを設定することで、クリック率が平均で20%向上すると言われています。
コールアウト表示オプションに加えて、他の広告表示オプションも余すことなく全て設定しましょう。
そうすることで広告の掲載枠が広くなります。結果的にユーザーの目に留まり安くなったり、競合の広告が表示されなくなることがあり、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
3.柔軟にカスタマイズできる
コールアウト表示オプションは、いつでも柔軟にカスタマイズをすることができます。
アカウント・キャンペーン・広告グループごとにそれぞれ設定できるだけでなく、時間や曜日など、柔軟にスケジュールを指定してコールアウトを表示することもできます。
従って、イベントやセールなど期間限定の情報を特定の広告グループだけで訴求することが可能です。
表示される条件や追加でかかる費用は?
表示メカニズム
コールアウト表示オプションに限らず広告表示オプションは、設定すればユーザーに必ず表示されるものではありません。表示条件は以下の2点になります。
- 広告ランクが一定基準以上である
広告表示オプションは、広告ランクが一定以上の値である場合に、広告の掲載順位に応じて表示されます。 - 広告の掲載順位が高い
表示される広告表示オプションは、広告ランクや掲載順位、表示オプションのテキストや成果などの要因によって決定されます。
コールアウト表示オプションには費用は発生しません。無料で設定することができます。
コールアウト表示オプションの文字数や入稿規定
ここでは、コールアウト表示オプションを設定する際に知っておくべき情報をご紹介します。
内容 | 詳細 |
---|---|
文字数 | 半角25文字(全角12文字) |
必須設定数 | 2個 |
設定数 | 最大20個 |
表示数 | 最大10個(一般的にはデスクトップで5個、モバイルで3個程度表示されます。) |
コールアウト表示オプションを設定する上での注意点
ここでは、コールアウト表示オプションを設定する上での注意点を4つご紹介します。
1.記号は使用できない
コールアウト表示オプションでは記号を使用することができません。
2.強調目的での句読点の使用
句読点を使用することは可能ですが、文頭におくことはできません。
3.文言の重複
広告文、サイトリンク、コールアウトに使われている文言を変えずにそのまま使用することはできません。
従って、最も伝えたい情報を一番大きく表示されるタイトルにすることをお勧めします。
4.無許可での商標利用
商標所有者から申し立てがあると広告が削除されることがあります。
コールアウト表示オプションに限らず、広告に使用する文言には十分に注意が必要です。
設定方法
ここでは設定方法を以下5つのSTEPに沿ってご紹介します。
- Google 広告アカウントにログイン→「広告とアセット」→「アセット」をクリックします。
- 青丸の「+」をクリックし、アセット一覧から「コールアウト」をクリックします。
- 「追加先」からコールアウトを追加する単位を選択します
- 「新規作成」を選択し、設定したい文言を記します
- 「詳細設定」より、アセットスケジュールを設定し、保存をクリックします
1.Google 広告アカウントにログイン→「広告とアセット」→「アセット」をクリックします。
2.青丸の「+」をクリックし、アセット一覧から「コールアウト」をクリックします。
3.「追加先」からコールアウトを追加する単位を選択します
4.「新規作成」を選択し、設定したい文言を記します
5.「詳細設定」より、アセットスケジュールを設定し、保存をクリックします。
Yahoo!広告でも設定できる?
Yahoo!広告では「テキスト補足オプション」と呼ばれています。テキスト補足オプションで設定できる項目は文字数(半角25文字)、設定可能数(最大20個)ともにコールアウト表示オプションと同じです。
コールアウト表示オプションの設定事例紹介
以下に、コールアウト表示オプションの事例を業界ごとにご紹介いたします。
事例① 不動産業界
- OO区物件数1位
- 仲介手数料無料
- 敷金礼金無し物件多数
- ペット相談可物件多数
- 家賃3万以下物件多数
不動産賃貸業界は、特定の地域にターゲットが存在するため地域名を記載しましょう。また、大学付近やオフィス街など、地域によって発生するニーズを解消できる文言が記載されていると魅力的です。
自社が最も伝えたいサービスを広告文で作成し、それを補足する内容をコールアウトで表示しましょう。
事例② 教育業界
- 口コミNo.1
- 地域生徒数No.1
- 入塾料無料
- 紹介キャンペーン中
- 夏期講習開催中
教育業界は学期ごとに夏期講習やテスト期間等のイベントがあるので、それに対するキャンペーン告知をこまめにコールアウトで表示しましょう。
事例③ 人材業界
- 完全無料サポート
- エンジニア専門
- 第二新卒専門
- キャンペーン中
- 採用後の定着率OO%
人材業界は、企業向けと求職者向けで大きくターゲットが異なるので、支援内容をわかりやすく記載する必要があります。広告文で訴求しきれなかった細かな情報をしっかりと伝えられるようにしましょう。
まとめ
今回はコールアウト表示オプションについて以下の3つにわけてご紹介いたしました。
- コールアウト表示オプションとは
- 設定するメリット
- 設定方法と注意点
コールアウトは一見目立たない機能に見えますが、ユーザーにより詳細な情報を伝えたり、広告の表示領域を拡大させる効果があります。あまり意識して利用していない広告運用者の方がいれば、ぜひこの機会に設定を見直してみてください。
また、コールアウト表示オプションはフレーズを入力するだけで簡単に設定することができます。リスティングの成果が伸び悩んでいたり、まだコールアウトを試したことがない方はこれを機にぜひ試してみてください。
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