リスティング広告に画像表示オプションを追加方法から効果を徹底解説
運用しているリスティング広告でこんな悩みはありませんか?
- テキストだけでの出稿で成果が頭打ちになっているので、今よりクリック率をあげたい。
- 画像表示オプションを使用したいが、設定の仕方がわからない。
- 画像表示オプションの審査が通らない。
上記のような悩みを持ったまま、現状維持をする場合、競合他社に差をつけられ成果が落ちる可能性があります。
そこで本記事では、リスティング広告上で画像を表示させる方法や注意点などを、より成果の出るアカウント運用ができるよう重要なポイントに絞って解説していきます。
画像表示オプションとは?
広告表示オプションの種類の1つになります。
その他の広告表示オプションはこちらの記事こちらの記事をご覧ください。
2021年5月27日からGoogleのリスティング広告上で導入されたサービスで、テキストの広告に加え、設定した画像を表示できるオプションになります。
画像表示オプションとして世界中で利用されてきたが、今では名称改め「画像アセット」と扱われているので、本記事でも画像アセットとして文言を統一して解説していきます。
画像アセットとは?
では画像アセットとは具体的にどんなことを指すのか。
画像アセットとはGoogleのリスティング広告に画像の表示もできる広告アセットになります。
リスティング広告が表示される際に、テキストの右側に正方形(スクエア)の画像もしくは横長の画像の表示が可能になっています。
動的画像表示オプションとの違いは?
画像アセット(旧:画像表示オプション)と似たような設定で、「動的画像表示オプション」というものがあります。
運用に際して、その違いを理解することは重要です。
動的画像表示オプションとは、画像アセットと同様にリスティング広告上で画像の表示を可能にするオプションですが、表示する画像の指定をGoogleが自動的に設定してくれるサービスになります。
設定されたランディングページから関連性の高いと判断された画像が、自動的にリスティング広告上に表示される機能です。
画像アセットを利用するメリットは?
動的画像表示オプションを含め、画像アセットを利用するメリットは何が挙げられるのでしょうか。
考えられるメリットとして3点、
以下で解説いたします。
表示面積が増える
テキストだけではなく、画像も表示されることにより広告の表示面積が多くなります。
検索トップ画面に対しての専有率が上がるので、ユーザーの目に止まりやすく、よりクリックされやすくなるでしょう。
視認性が上がる
テキストに加え、画像の表示ができることにより商品やサービスの内容がユーザーに伝わりやすくなります。
Google調査のデータではクリック率が平均10%向上することが見込まれています。
(参照:Google広告ヘルプ)
また、画像は視覚的に感情や雰囲気を伝えることに適しているため、テキストでは伝えづらい非言語の情報を表現することが得意です。
画像を使用することでブランド強化・露出に繋がる
ブランドカラーの露出や魅力的な写真を使用することにより、ブランド力の強化に繋がります。
Twitterなら水色、LINEなら緑とブランドカラーがありますが、そのカラーに準じた画像を表示し、テキストとセットでユーザーに訴求しましょう。
また、アパレル業界や飲食業界などに関しては、視覚的な情報が重要視される傾向にあります。
独特な色使いの洋服や、看板メニューの料理写真を表示することにより、ユーザーの関心を引きやすくなります。
リスティング広告の配信面以外での配信が期待できる
画像アセットはYouTube検索にも配信可能なため、検索広告以外でもより多くのユーザーに対して認知を広げることができます。
画像アセットを利用するデメリットは?
一方でデメリットとして挙げられるのは以下3点、
以下で解説していきます。
必ずしも設定した画像が表示されるとは限らないということ
画像アセットを1枚だけ設定したとしても、その画像が確実に広告に表示されるわけではありません。
Googleがユーザーのニーズや状況に応じて表示するアルゴリズムが採用されています。
なので、画像とのセットで完結するようなテキスト設定をしてしまうと、ユーザーにとっては不適切な広告文になってしまうので注意が必要です。
動的画像表示オプションに関しては上記の注意点に加え、表示される画像もアルゴリズムに沿ったGoogleの自動採用なので、操作ができません。
自社のブランドイメージにそぐわない画像を設定してしまうと、ユーザーの離脱が起きるということ
広告文とランディングページの一貫性が必要なのと同様に、広告文と画像アセットの一貫性も重要です。
アパレルの広告文なのに風景の画像を表示したり、飲食店の広告なのに洋服の画像を表示したりすると、訴求に一貫性がなくなり、ユーザー離脱を引き起こす原因になります。
画像はPDCAが回しづらい
テキスト広告に比べ、画像は消費者の動向データが取りづらく一般的にPDCA改善が難しいとされています。
基本的にはテキストでの訴求をベースにそれを補完する役割として、画像アセットを利用しましょう。
上記のメリット・デメリットを踏まえ、目的に沿った適切な運用を心掛け、運用していくことがポイントになります。
画像アセットの設定方法
以下手順に沿って画像アセット・動的画像表示オプションを設定しましょう。
画像アセットの設定方法
- Google広告の管理画面より「キャンペーン」を選択
- メニューより「アセット」を選択
- 新規「+(プラス)ボタン」より画像を選択
- 画像を追加したいキャンペーンまたは広告グループを選択
- 新規作成または既存の画像を選択・アップロード
- 画像サイズの編集
- プレビューで確認・保存をクリック
Google広告の管理画面より「キャンペーン」を選択
メニューより「アセット」を選択
新規「+(プラス)ボタン」より画像を選択
画像を追加したいキャンペーンまたは広告グループを選択
新規作成または既存の画像を選択・アップロード
画像サイズの編集
プレビューで確認・保存をクリック
動的画像表示オプション設定方法
- Google広告の管理画面より「広告とアセット」を選択
- 画面右側「詳細(その他のオプション)」を選択し、「アカウント単位の自動生成アセット」をクリック
- 「アカウント単位の自動生成アセット」設定画面で再度、画面右側「詳細(その他のオプション)」を選択、「詳細設定」をクリック
- 「動的画像」のプルダウンメニューより設定をONに選択
- 利用上の注意項目にチェックマークを入れて保存をクリック
入稿の規定
画像の入稿には利用アカウントや利用画像について、Googleの掲載ポリシーに従って、いくつかの基準があります。
なぜなら誰でも好きなように画像の入稿ができるようになるとユーザーにとって不適切または不愉快なことが起きる可能性があるためです。
以下基準を理解し、Googleの掲載ポリシーに沿って画像アセットの設定をトライしてみましょう。
アカウントの信頼性
画像アセットを使用するためには、Googleが定めた以下の5つの要件を満たしている必要があります。
(参考:Google広告ヘルプ)
- アカウントの開設から 90 日以上が経過している。
- アカウントでこれまでポリシーに準拠してきた実績がある。
- アカウントに有効なキャンペーンがある。
- アカウントに運用中のテキスト広告があり、検索キャンペーンで過去 28 日以上にわたって費用が発生している。
- アカウントのカテゴリまたはサブカテゴリが対象である。デリケートなカテゴリまたはサブカテゴリ(例: 性的なコンテンツ、ギャンブル)は、画像アセットの対象外です。
Googleにとって信用に当たるアカウントにのみ、認められているアセットなので、もし要件を満たしているアカウントがあれば、画像アセットの利用をすることをおすすめします。
画像の仕様
設定できる画像枚数の上限やファイル形式、アスペクト比などは以下の表をご覧ください。
また、重要なコンテンツは画像の中央に配置することが推奨されており、その基準としては中央80%の範囲内とされています。
【各種設定条件】
Yahoo! | Yahoo! | |||
---|---|---|---|---|
設定 | 内容 | 備考 | 内容 | 備考 |
画像枚数上限 | 20枚 | 4枚以上の設定が推奨されている | 1,000件 | |
ファイル形式 | PNG、JPG、静止GIF | PNG、JPG、静止GIF | ||
ファイルサイズ上限 | 5,120KB | 2 MB(200 KBに自動圧縮) | ||
設定可能なアスペクト比 | 1×1、1.91×1(横向き) | 1×1は必須、1.91×1は任意 | 1×1、1.91×1(横向き) | 1×1は必須、1.91×1は任意 |
【使用可能な画像解像度】
Google・Yahoo!どちらも同じになります。
アスペクト比 | 最小ピクセル数 | 推奨ピクセル数 |
---|---|---|
1×1 | 300×300 | 1,200×1,200 |
1.91×1(横向き) | 600×314 | 1200×628 |
あらかじめ基準を理解することにより、スムーズな設定ができるようになります。
以上の基準を頭に入れてから設定を心掛けましょう。
画像のNG 要件
入稿規定の際にアカウントの審査基準を解説していましたが、設定する画像の審査も厳しく、以下に該当する画像はGoogleの掲載ポリシーに反していると見なされ、審査が通らないことがあります。
(参考:Google広告ヘルプ)
テキストまたはグラフィックのオーバーレイ
テキストまたはグラフィックのオーバーレイを含む画像はNGになります(ブランドのロゴを含む画像や、ブランドのロゴをそのまま画像アセットにしたものを含む)
空白の多すぎる画像
コラージュ
絵葉書や写真アルバムなど、自然とコラージュ状態になっている物に関しては制限付きで許可されることがあります。
ぼやけた画像や不鮮明な画像
乱れた画像
編集された画像により画像アセットの対象や趣旨がわかりづらくなっている画像はNGになります。
切り抜き方に問題がある画像
画像アセットの対象や趣旨がわかりづらい切り抜き方はNGになります。
禁止コンテンツ
芸術的な意図としてもヌード描写のある画像はNGです。
洋服のモデル着用について、過度な皮膚の露出がなければ認められます。
また、水着に関してはマネキン着用のものであれば許可される、など細かい規制があるので、不明な場合はGoogleに問い合わせをするか実際に審査に通してみるのが早いでしょう。
画像アセットで成果の良し悪しの基準は?
画像アセットの目標は、最終的にはCVを獲得することになるため、指標で獲得単価があっているかを確認して、成果の良し悪しを判断します。
獲得単価が合っていない場合は、次に説明するポイントを抑えられているか確認することがおすすめです。
画像アセットで成果を上げる3つのポイント
これまで、画像アセットの利用メリットや方法について解説してきましたが、ここでは成果をあげる方法を紹介していきます。
ランディングページと関連性の高い画像を選ぼう
画像アセットで成果をあげるポイントの最も基本的なこととして、ランディングページと関連性の高い画像を使用することが挙げられます。
ランディングページの内容に合わせて画像アセットを設定することにより、ユーザーのもつニーズに一貫性を持って訴求することが重要です。
一方前述もしましたが、画像アセットとランディングページに一貫性がないとユーザー離脱を引き起こす原因になります。
1×1を中心に1.91×1(横長)も設定する
画像アセットに設定できるアスペクト比は2種類あることは解説済みですが、運用に際してその詳細のポイントを解説していきます。
画像アセットを設定する際、1×1の画像は必須になります。
表示のされやすさとしても1×1の画像の方が圧倒的に多いので、まずは1×1の画像を優先的に設定しましょう。
しかし1.91×1(横長)を設定するメリットとして、視認性を高める役割があります。
また、例えば景色の雄大さなど、横長でしか表現できないものを表現する上では非常に効果的です。
画像を3枚以上設定する
1×1の画像アセットを3枚以上設定すると、3枚横並び表示されることがあります。
それにより検索ユーザーに対しての情報量は多くなり、一度に多くのことを訴求することが可能となるでしょう。
Googleの画像アセット推奨枚数としても4枚以上とされており、4〜20枚での設定がおすすめです。
まとめ
- 画像アセットを効果的に設定することにより、視認性が向上しクリック率も上がる
- アカウントや画像内容で画像アセットの設定が審査される
- 画像アセットの運用のポイントは一貫性と視認性
Google広告で設定できる画像アセットを適切に設定することにより、ブランドイメージの強化やクリック率を高める効果があります。
また、画像アセットの設定の際、サイズや内容など細かな基準があるので、スムーズに審査が通るよう頭に入れてから設定しましょう。
広告の成果を高めるため、テキストだけではなく画像アセットの利用に関する解説をしました。
実際に運用してみて、数値の変化や反応にフォーカスを当てて改善をしていくことが大切になってきます。
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