リスティング広告とSEOの費用や難易度の違いについて徹底解説！
企業のweb集客を任されたり、副業としてアフィリエイトやブログの運営などを始めたいけど、具体的にweb上でどのような集客ができるかわからない方、以下の悩みはありませんか？
- 「リスティング広告やSEOという言葉はよく聞くけど、違いがわからない」
- 「できるだけ費用をかけずに集客したいが、どのような施策をやるべきなのかわからない」
- 「集客にかけた費用に対して、どれくらい回収できるのかのイメージが湧かない」
これらの疑問を持ったまま、ただ闇雲に広告を出稿したり、記事の執筆をしていたら、費用や時間を無駄遣いしてしまう可能性が高いです。
本記事では、自社や自分の商品・サービスを理解し、それに対し適切な集客方法ができるよう、リスティング広告とSEOの違いについて解説していきます。
執筆は、SNSマーケティングや広告運用を専門としたメディアを運営している、MarkeInsight編集部が担当しています。
本記事を読み、web集客のために今何をすべきかを明確にするため、是非最後までご覧いただきたいと思います。
リスティング広告とSEOの違いは何か？
web上での集客方法として、「リスティング広告」と「SEO」というキーワードを聞いたことがある方は多いかと思います。
どちらもGoogleなどの検索エンジン上で、ユーザーの検索結果に対して自分の集客に繋げたいサイトを上位に表示させることができるような施策です。
このように、検索エンジン上で集客するマーケティング手法をSEM（Search Engine Marketing）といい、SEMには主に以下3つの具体的な方法があります。
- リスティング広告
- SEO
- ディスプレイ広告
しかしディスプレイ広告については、画像や動画など視覚的な情報をコンテンツと連動しながら表示させ、検索キーワードに連動するリスティング広告、SEOとは属性や特徴が違うので、ここでの説明は省きます。
以下にリスティング広告、SEOの違いやそれぞれのメリットデメリットを解説していきます。
そもそもリスティング広告とは
そもそもリスティング広告とはなんなのか、以下概要をお伝えします。
リスティング広告とはGoogleなどの検索エンジンで検索した際、キーワードに連動して掲載される広告のことです。
検索に連動することから、「検索連動型広告」とも呼ばれ、最上位〜上位に表示されていて、”広告”や”スポンサー”と書かれている記事のことを指し、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで出稿できます。
リスティング広告の特徴・メリット
web上での集客でリスティング広告を利用するメリットとして、以下3点、
解説していきます。
効果に即効性がある
リスティング広告とSEOの違いを言及する上で一番最初に挙げられるのが効果の即構成です。
検索結果に上位表示できるまで6ヶ月〜1年ほどかかるSEOに比べて、リスティング広告は即日〜3日で出稿することができます。
アカウントの新規登録や広告文の制作などをする必要がありますが、GoogleではAIの自動学習も取り入れられ、少ない広告文でもその中で最適な運用が可能となっています。
最上位に表示することができる
リスティング広告の大きな特徴として、検索結果表示ページの最上位に掲載することができるということが挙げられます。
最上位に表示すると、検索ユーザーの目に確実に触れるということに加えて、検索キーワードにあった訴求ができればクリックされる確率が上がります。
ターゲットに合わせて細かく広告文を出し分けることができる
前述もしましたが、リスティング広告は「検索連動型広告」とも呼ばれ、検索ユーザーの属性や検索キーワードに対して、細かく運用設定ができ、表示する広告文を出し分けることが可能です。
それにより、ブランド名や専門用語を使ったり、スペース区切りの詳細検索をしたりする購買意欲が明確な検索ユーザーに対してアプローチができるので、商品・サービスの購入につながりやすいというメリットがあります。
リスティング広告のデメリット
web上での集客でリスティング広告を利用するデメリットとして、以下3点、
解説していきます。
掛け捨てタイプで費用がかかる
出稿するのに費用がかかることがリスティング広告のデメリットとして挙げられます。
費用をかけないと集客が止まるということも中長期的に考えたら大きなリスクです。
リスティング広告は広告費に対してどれだけ売上を出せたかという費用対効果を考えて運用することがポイントになります。
運用者の力量により成果が変わる
検索に対して打ち出す広告文を細かく設定できるのは、リスティング広告のメリットとして紹介しましたが、裏を返すと適切な設定ができていなければ、いつまで経っても成果がでず、費用の無駄遣いにつながります。
知識や経験を持った運用者に頼んだり、自社でやるなら少額から始めたりと、運用を始める際は注意が必要です。
競合や時期によって費用が高騰することがある
リスティング広告はクリック毎に費用がかかる仕組み（PPC）になっており、入札制で単価が決まるので、予算管理もポイントになります。
複数の競合サイトが多額の予算をかけて出稿している場合、安い予算では表示されず、クリックされることもないので、求めている成果は上げられません。
相場を見極めて予算を設定することが必要です。
また、購買行動を促すために行うリスティング広告ですが、例えば梅雨の前の雨具やクリスマス前の子供用玩具など、時期的にニーズが高まるケースも同様で、入札単価が上がり、費用が高騰することがあります。
そもそもSEOとは
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」のことを指します。
わかりやすく表現すると、検索するユーザーにとって読む価値の高い記事に内容を最適化し、検索エンジンからの評価を得て、検索結果の上位に表示させる施策のことです。
SEOのメリット
web上での集客でSEOを利用するメリットとして、以下3点、
解説していきます。
継続的に集客ができるようになる
SEOを対策するメリットとして、一度書いた記事は検索エンジンのポリシーに準じていれば、消えることはないということ。
書いた記事が例え上位に上がってきていなくても、ユーザーがその記事を読めば、中長期的に集客をし続けることができます。
メディア資産として保有することができる
継続的に集客ができると同時に、SEOの観点ではその記事をメディア資産と捉えることができ、専門的な用語にはなりますが「ドメインパワー」として、そのサイト全体の価値をあげることに繋がります。
質の低い記事ではメディア資産の価値を上げにくいですが、質の高い記事が多くなればなるほど、検索された際に上位表示がされやすく、Googleなどの検索エンジンからの恩恵を受けることができます。
他社とタイアップの素材になる
質の高い記事は競合他社からも引用されるケースがあります。
他社から引用される数が多いと、検索エンジンからの評価も上がり、マーケットのシェアを高めることが可能です。
SEOのデメリット
web上での集客でSEOを利用するデメリットとして、以下3点、
解説していきます。
時間がかかる
一般的にSEOで検索上位表示するには6ヶ月〜1年かかるとされています。
すぐに集客を開始したい、単発のイベントの集客をしたいといったケースにはSEOはおすすめできません。
検索エンジンからの評価を得るためには質の高い記事を書き続ける必要があり、それには月単位の時間がかかります。
記事制作のリソースがかかる
リスティング広告のように、アカウントと広告文があれば、上位表示されるのではなく、SEOは質の高い記事を書き続ける必要があります。
一人で書く記事の量には限りがあり、会社やグループ単位であれば記事の執筆を外部に委託する場合がよくあります。
もちろんそこには費用が発生しますし、一人でやったとしても時間というリソースを使うことになります。
アルゴリズム改訂で影響を受けることがある
SEOで最も注意しなければならないデメリットの1つとして、アルゴリズム改訂による、順位の格下げが挙げられます。
検索結果の表示順位はGoogleなどの検索エンジンが独自のアルゴリズムを使って、評価している結果になります。
それ故に、「いい記事とは」という考え方・アルゴリズムが変われば今まで対策してきた記事が評価されず、検索順位も下がることになります。
リスティング広告とSEOの相違点
リスティング広告とSEOの相違点をまとめると以下の3点になります。
それぞれの違いを詳しく解説していきます。
費用面
リスティング広告は初期費用がかかりません。
広告を表示し、1クリック毎に費用が発生する仕組みになっているため、費用の調整が簡単です。
また予算については1日毎に細かく設定することができるので、検索ユーザーの動向データを見ながら費用調整ができます。
一方SEOに関しては、初期費用として、サーバー料金や記事執筆コストなど、成果を得られるまでの費用がかかります。
しかし、見られる記事については費用はかからないので、中長期的に上位表示ができるようになれば、費用の回収もスムーズでしょう。
獲得までのスピード
リスティング広告は早くて即日、Googleの審査がスムーズに通らなかったとしても3日以内には広告枠、つまり検索結果の上位に表示することができます。
一方SEOでは早くて6ヶ月、長いと1年単位で上位表示するための期間が必要です。
それは検索エンジンからの評価を得るため、時間がかかるということを指します。
資産性
リスティング広告自体には資産性価値はありません。
運用者のナレッジとしての資産は上がるかもしれませんが、属人的になるため資産性はないといえます。
一方SEOでは、書いた記事全てが資産です。
リスティング広告と比べて属人的ではないので、コンテンツの質を高め上位表示ができれば、多くの人に継続的に見てもらえるようなメディアとしての価値を発揮することができます。
成果が出るまでの手順・期間は？
web上での集客を任された時、まず気になるのは具体的な手順と成果を出すまでの期間。
リスティング広告とSEO、それぞれ戦略をたて、運用し、改善していくのにはどれくらい時間がかかるのでしょうか。
リスティング広告の手順・期間
リスティング広告で安定した成果を出すのには最短3ヶ月程が目安になります。
以下ステップに準じて、成果を出します。
①プランニング
まずプランニングをする必要があり、目的に沿ってKGI・KPIの設定やターゲットを決めます。
②配信設定
次にプランに応じて、広告アカウントやキャンペーン、予算、エリア、広告文などの配信設定をします。
プランが十分に作られていれば配信設定には1〜3日ほどでできるでしょう。
③運用改善
リスティング広告で最も時間のかかるフェーズとして、運用改善の時間が挙げられます。
一般的に広告の運用はABテストで仮説と検証を繰り返して、より成果の出る配信設定や広告文に改善していきます。
成果が安定するまでには目安として3ヶ月ほどの期間を想定するのがいいでしょう。
SEOの手順・期間
SEOで検索上位に表示させるためには最短6ヶ月程が目安になります。
以下5つのステップに準じて、成果を出します。
①キーワード選定
SEO対策をする上でまずしなくてはならないことはキーワードの選定になります。
ペルソナを決め、どういった検索キーワードに出したいか、またどれくらいの競合がいて、どの程度対策を打っていかなきゃいけないのかをさまざまなSEOのツールを用いて現状把握していくことが重要です。
無料のツール、有料のツールなどさまざまあるので、まずはツールを調べて使ってみましょう。
また最近ではSEOに対策をする企業が増えてきたので、今から始める方はSEOに強いwebサイト構造で戦略的に記事を書き進める必要もあります。
②記事執筆
キーワード選定をした後に、そのキーワードの内容に沿って記事を執筆していきます。
検索エンジン側での表示順アルゴリズムはブラックボックスとされていますが、一般的に狙いたいキーワードを見出しや文章内に入れることで、検索された際に上位表示されやすくなることが広く知られています。
ユーザーにとって、わかりやすく読む価値のある質の高いコンテンツを書くことが重要です。
また、組織でSEOを対策している場合、記事の骨子だけ制作し、ライティングは外注することがあります。
③入稿
書いた記事をインターネット上にアップロードするため、CMS（webサイトを制作・管理できるシステム）を利用し、記事の入稿をするのが良いでしょう。
CMSとは、有名なWordPressもその一種で、サイト制作に使われるものです。
特にこだわりがなければテンプレートの数も多いWordPressを使用することをおすすめします。
④インデックス
WordPressなどを利用し、インターネット上にアップロードしても、Googleなどの検索エンジンが、その記事を認識しなくては意味がありません。
インターネット上を常にクロールしている検索エンジンに認識してもらうためには、インデックス登録という手順が必要になってきます。
インデックス登録をしないと、いつまで経っても検索結果に表示されないので注意しましょう。
⑤リライト
上位表示されるアルゴリズムは常日頃変わっていくものであり、検索ユーザーのニーズも常日頃変わります。
それ故に、執筆した記事も情報や内容を更新していくことが求められます。
古い記事はメディア資産の価値が低くなることがあるので、リライトすることも視野に入れて計画しましょう。
リスティング広告とSEOの必要費用はどれぐらい異なるのか？
web集客を新しく始める上で、一番気になるのはそこにかかる費用。
収益や成果を出すまでにどれくらいの費用がかかるのかの目安を以下に解説していきます。
リスティング広告の費用
扱う商品やサービスの単価や競合の数にもよりますが、リスティング広告で安定した成果を出すまでにかかる費用としての目安は最低でも100万円以上を想定するのが良いでしょう。
そこには配信量の確保や検証に要する配信費用がかかってきます。
マーケットに対して仮説と検証を行うリスティング広告では、知識や経験をゼロから始める場合、費用がかかる傾向にあります。
リスティング広告を始める際は、経験者やある程度知識のある人に聞きながら進めるのが良いでしょう。
SEOの費用
SEOはリスティングと比べて、中長期的に費用を計算していく必要があります。
こちらもマーケットの規模や競合の数にもよりますが、大体目安として150万円ほどかかることを想定しましょう。
そこにはサイト構築費用やサーバーの保守管理費用をはじめ、記事執筆費用やリライトの費用もかかります。
費用を書けなくては配信できないリスティング広告に比べたら、記事執筆などは自分でやれば費用もかからないので、個人でコツコツ集客をしたい方はSEOがおすすめです。
実施難易度はどちらが高いか？
リスティング広告とSEOの違いはわかったが、どっちの方が簡単に始められるのか気になる読者に向けて、それぞれの難しいポイントを解説していきます。
リスティング広告の実施難易度
リスティング広告の運用に挫折する人がよく口にするのが、管理画面のわかりづらさ。
アカウントやキャンペーン、広告グループなど階層が多いことに加え、実際に配信することでさまざまなデータが収集できるので、そのデータが何を意味するのか理解が追いつかない運用者が多くいます。
加えてそれぞれの設定方法も管理画面をよく理解していないとわかりづらく感じます。
管理画面の構造的な理解と、専門用語の理解が求められるのです。
またそれだけではなく、配信する前に行うプランニングや配信後の運用改善をどのようにしていくかの運用方法についても初心者には難しく感じることでしょう。
SEOの実施難易度
SEOの対策がうまく行かないこととして多いこととして、サイト構造の理解が浅いことと、結果が出るまで継続して記事を書き続けられないことが挙げられます。
サイト構造を正しく理解せず、キーワードの選定などの手を進めてしまうと、検索ユーザーにとって読む価値の小さい記事を量産することに繋がり、検索エンジンからの評価を得られず、いつまで経っても収益を上げられません。
サイトの構造やSEOに関しての理解を深めることで改善していきましょう。
また、SEOは成果が出るまでに半年単位の時間がかかります。
成果が出るまで記事の執筆やリライトを進める必要があり、忍耐力や資金力のいる作業になります。
中長期的に計画をたて、コツコツ実行することがポイントです。
まとめ
リスティング広告とSEOの違いに関してまとめると以下3点になります。
- かかる費用と費用形態
- 安定して成果出せるまでの期間
- 資産性
リスティング広告とSEOについてそれぞれ違いはありますが、どちらを取り入れるべきなのかは、まず売りたい商品やサービスがどのような特徴を持っているかの分析から始めることが良いでしょう。
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