リスティング広告クリック率の業界平均値は?改善方法も徹底解説
リスティング広告を運用し始めたのはいいものの、クリック率についてこんなお悩みはありませんか?
- 「クリック率の相場が分からず、評価ができない」
- 「クリック率の改善策が分からない」
- 「クリック率はGoogleとYahoo!で差はあるのか?」
クリック率を改善できないと、クリック単価が高騰しやすいため、効率的にクリック数を稼ぐことができなくなります。
そこで、本記事ではクリック率の良し悪しを判断出来るように相場から改善策までを紹介していきます。
この記事の執筆は、法人や個人など多方面に広告サポートをしているMarkeInsight編集部が担当しています。
リスティング広告クリック率とは?
クリック率は、広告が表示された回数のうちユーザーがクリックした割合のことを指します。クリック率は、英語表記でCTR(Click Through Rate)と表します。
計算式は下記の通りです。
クリック率=クリック数÷表示回数
リスティング広告は、ユーザーがGoogleで検索などを通じ、情報収集を行っている際に表示されるため、他の媒体と比べると広告がクリックされやすく、クリック率も高くなる傾向があります。
クリック率の業界別の平均は?
リスティング広告のクリック率は、掲載順位の他に業種にも大きく左右され、業種によっては2倍以上の差が開くこともあります。
今回はリスティング広告のクリック率と23の業種別平均クリック率を紹介いたします。
リスティング広告 全業界平均のクリック率
全業界のリスティング広告の平均クリック率はwordstreamnによると6.11%です。
リスティング広告 各業界別のクリック率
wordstreamが発表している2023年業種別クリック率は表の通りとなります。
業界 | クリック率 |
---|---|
動物(Animals & Pets) | 8.12% |
ファッション&ジュエリー(Apparel / Fashion & Jewelry) | 6.46% |
芸術&エンターテイメント(Arts & Entertainment) | 11.78% |
弁護士&法律サービス(Attorneys & Legal Services) | 4.76% |
自動車販売(Automotive — For Sale) | 8.77% |
自動車修理・サービス・部品(Automotive — Repair, Service & Parts) | 5.91% |
美容・個人ケア(Beauty & Personal Care) | 6.87% |
ビジネスサービス(Business Services) | 5.11% |
キャリア・雇用(Career & Employment) | 6.67% |
歯科医師・歯科サービス(Dentists & Dental Services) | 5.34% |
教育・指導(Education & Instruction) | 6.41% |
金融・保険(Finance & Insurance) | 6.18% |
家具(Furniture) | 6.19% |
健康・フィットネス(Health & Fitness) | 6.44% |
住宅・住宅改善(Home & Home Improvement) | 4.80% |
産業・商業(Industrial & Commercial) | 5.57% |
個人サービス(結婚式、クリーニングなど)Personal Services (Weddings, Cleaners, etc.) | 7.54% |
医師・外科医(Physicians & Surgeons) | 6.73% |
不動産(Real Estate) | 9.09% |
レストラン・食品(Restaurants & Food) | 8.65% |
ショッピング、コレクタブル・ギフト(Shopping, Collectibles & Gifts (General)) | 6.39% |
スポーツ・レクリエーション(Sports & Recreation) | 10.53% |
旅行(Travel) | 10.03% |
最も高いクリック率の業種は芸術&エンターテイメント となっており、11.78%と、業界平均クリック率が6.11%のため、大きく上回っております。
2位はスポーツ・レクリエーションが10.53%と1位の芸術&エンターテイメント(11.78%)と比べると、1.25%も差が開いております。
3位までが10%を上回っており、旅行で10.03%となります。
(※参考:Googleリスティング広告クリック率)
表示順位別の平均クリック率は?
以下の表は、リスティング広告とSEOの各掲載順位ごとの平均クリック率になります。
リスティング広告のデータは、99FIRMSを参考に算出しており、SEOの分析は、seoClarityを元に算出しております。
リスティングもSEOでも1位と2位のCTRは2倍近く異なりますので、掲載順位で1位を取ることの重要性がわかります。
広告文や記事タイトルの良し悪しを判断するためにも、何位に掲載されているかでクリック率が大きく変動するため、一般的な平均を参考にすることが重要です。
掲載順位 | リスティング広告クリック率(CTR) | SEOクリック率(CTR) |
---|---|---|
1 | 7.11% | 13.94% |
2 | 3.01% | 7.52% |
3 | 2.19% | 4.68% |
4 | 2.15% | 3.91% |
5 | – | 2.98% |
6 | – | 2.42% |
7 | – | 2.06% |
8 | – | 1.78% |
9 | – | 1.46% |
10 | – | 1.32% |
(※参考:リスティング広告掲載順位別クリック率)
(※参考:SEO掲載順位別クリック率)
他媒体のクリック率はどれぐらい?
Yahoo!とGoogleのリスティングのクリック率の差について、運用している不動産の案件の事例を紹介いたします。
GoogleとYahoo!は同じキーワードを入れておりますが、クリック率には大きな差があります。
媒体 | クリック率 |
---|---|
8.54% | |
Yahoo! | 1.90% |
参考までに、Googleディスプレイ広告の全業界の平均CTRはwordstreamの発表によると0.46%とリスティング広告と比べるとかなり低い傾向があります。
(参考:Googleディスプレイ広告平均クリック率)
ディスプレイ広告は主に潜在層に向けて認知を目的にWebサイトやアプリなどの広告枠に表示します。ユーザー視点では広告ではなくそのページの内容を読むためにページを訪れているため、リスティング広告と比べるとクリックはされにくい状況の可能性があります。
meta広告 業界別の平均クリック率
meta広告の全業界の平均CTRはwordstreamの発表によると1.51%となっております。
その中で最も高い業種が、Arts & Entertainmentで2.55%となっております。
業界 | クリック率 |
---|---|
動物(Animals & Pets) | 1.63% |
ファッション&ジュエリー(Apparel / Fashion & Jewelry) | 1.13% |
芸術&エンターテイメント(Arts & Entertainment) | 2.55% |
弁護士&法律サービス(Attorneys & Legal Services) | 0.99% |
自動車販売(Automotive — For Sale) | 1.18% |
自動車修理・サービス・部品(Automotive — Repair, Service & Parts) | 0.99% |
美容・個人ケア(Beauty & Personal Care) | 1.34% |
ビジネスサービス(Business Services) | 1.37% |
キャリア・雇用(Career & Employment) | 1.31% |
歯科医師・歯科サービス(Dentists & Dental Services) | 0.81% |
教育・指導(Education & Instruction) | 1.20% |
金融・保険(Finance & Insurance) | 0.88% |
家具(Furniture) | 1.15% |
健康・フィットネス(Health & Fitness) | 1.68% |
住宅・住宅改善(Home & Home Improvement) | 1.23% |
産業・商業(Industrial & Commercial) | 1.03% |
個人サービス(結婚式、クリーニングなど)Personal Services (Weddings, Cleaners, etc.) | 1.28% |
医師・外科医(Physicians & Surgeons) | 1.02% |
不動産(Real Estate) | 2.45% |
レストラン・食品(Restaurants & Food) | 2.29% |
ショッピング、コレクタブル・ギフト(Shopping, Collectibles & Gifts (General)) | 1.82% |
スポーツ・レクリエーション(Sports & Recreation) | 1.30% |
旅行(Travel) | 2.06% |
クリック率の改善方法
クリック率を改善するためには運用数値をみながら、以下3点の改善方法が取れます。
キーワードの精査
キーワードによって配信先が定まりますので、キーワードはクリック率の改善に非常に重要です。キーワードと広告文の内容にズレがあるとクリック率が低下する原因となります。
その場合は、キーワードの精査を行い広告グループを分けて、キーワードと広告文が噛み合うようにすることが必要です。
もしくは、クリック率の低いキーワードは停止させることも改善方法として挙げられます。
マッチタイプの変更
マッチタイプの変更も有効的な改善策です。
部分一致は、登録したキーワードに対して幅広いキーワードで配信されるため、意図しないユーザーが多く、クリック率は低下しやすい傾向にあります。
完全一致は、登録したキーワードに主に配信されるため、クリック率は高くなりやすい傾向があります。
クリック率が低いキーワードは、Google広告の管理画面上、検索語句より配信されているキーワードを確認して、完全一致として追加するのが有効な手段といえます。
広告文の修正
リスティング広告は、画像で訴求するのではなく広告文での訴求になるため、広告文の改善もインパクトが大きいです。
視認性をあげるテクニックとして、数字を入れたり「【】」を使用して目立たせたりするケースがありますが、こちらもクリック率を改善させるためには有効的です。
また、ユーザーの検索意図に沿った広告文を設定すると、検索時に同一キーワードは太字で表示されるため、ユーザーが調べたものと親和性が高いと判断されクリックされやすい傾向があります。
広告表示オプションの追加
広告表示オプションを登録することで、自社の広告が占有面積が大きくなりクリックされやすくなります。
10%以上クリック率が上がったケースもあるため、未登録のアカウントではまず取り掛かるべき施策です。
まとめ
クリック率は、広告が表示された回数のうちユーザーがクリックした割合のことを指します。
計算式は、クリック率(CTR) = クリック数(CT) ÷ 表示回数(IMP)となります。
またクリック率は、掲載順位やジャンル、広告文によって大きく変動し、改善を図るためには、下記が改善策が有効的です。
- キーワードの精査
- マッチタイプの変更
- 広告文の修正
- 広告表示オプションの追加
本記事を参考に改善策を実施して、クリック率の改善を試みてください。
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