TikTok for businessで広告運用するメリットや開設方法を紹介
- TikTokで広告を出すのにTikTok for businessが本当に必要なのか
- TikTok for businessとは?
- TikTok for businessで広告運用をする方法は?
TikTokの広告を出すに当たって以上のような悩みを抱えている方は多いでしょう
TikTok for businessは、TikTokでの広告出稿を行なうためのプラットフォームです。
TikTok for businessで広告運用をしたくても、理解度が低ければ効果はありません。
記事の前半では「TikTok for businessについて」、記事の後半では「実際の広告やアカウント開設方法」について解説していきます。
本記事を参考にすることで、アカウントの開設や広告出稿ができるようになるので最後までご覧ください。
TikTok for businessとは?
TikTok for businessとは、TikTokに広告を出稿するためのプラットフォームです。
かつてのTikTok広告は広告代理店に依頼しないと出稿できない貴重なものでしたが、TikTok for businessの登場によって誰でも広告の出稿ができるようになりました。
そんなTikTok for businessでは、下記のような独自の機能が多く追加されています。そのため、通常のSNS広告運用よりも広告の利用ハードルが低くなっています。
- 広告の配信方法の選択
- 広告テンプレート・音源の使用
- 広告ターゲティング
- さまざまな料金設定
TikTok for businessで広告を運用するメリットや詳細については記事の後半で解説していくので、興味のある方は読み進めてみてください。
TikTok for businessを運用するメリット
TikTok for businessを運用する大きなメリットは3つあります。
- 幅広い世代への認知拡大が見込める
- 広告の拡散性が高い
- 広告の導入が簡単で、手軽に始めやすい
TikTokは若者を中心に30~40代の利用者も増加している、人気が今後も高まっていくSNSです。
その人気・影響力から、広告の拡散性は高く、広く認知されています。
この大きなチャンスを逃さずに、企業の成長のために活かしていきましょう。
幅広いへの認知拡大が見込める
TikTok for businessの一つ目のメリットは、幅広い世代への認知拡大が見込めることです。
TikTokは「若者向けのSNSである」というイメージがいまだに非常に強いです。
しかし、TikTokユーザーの平均年齢は34歳とも言われており、近年は中高年の男性の利用も増えています。
そのため、若者にかぎらずアピールすることができます。平均年齢の高まりから、今後もTikTokの利用者層は拡大していくと考えられるのでTikTokには幅広い層への認知拡大に期待できるでしょう。
広告の拡散性が高い
TikTok for businessの二つ目のメリットは、広告の拡散性が高いことです。
TikTokでは、ユーザーをうまく巻き込むことで大きな拡散が期待できます。
また、シェア機能がついているので他のSNSを使った拡散も可能です。
TikTok特有のハッシュタグチャレンジ広告では、ユーザーをより巻き込んだ形で拡散が狙えます。
実際に企業が取り入れて成功した事例がいくつかあります。
ハッシュタグチャレンジ広告の成功事例
- 日本マクドナルド「#ティロリチューン」
- 江崎グリコ「#ポッキー何本分体操」
- コカコーラ「#リボンでありがとう」
- AbemaTV「#今日好きダンス」
企業アカウントの作り方や事例に関する詳しい説明は、TikTokで人気の企業アカウント!作り方や成功事例で紹介しています。
ユーザーによって拡散される広告形態は、TikTok特有の大きな強みと言えます。
広告の導入が簡単で、手軽に始めやすい
TikTok for businessの三つ目のメリットは、広告の導入が簡単で始めやすいことです。
アカウント開設作業には5分〜10分、広告主審査には1営業日しかかかりません。
開設作業に必要な情報もあまり多くないので、手順が少なくて簡単です。
アカウント開設作業に必要な情報
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所
- 企業HP等のURL
上記のの必須項目を入力するだけでアカウント開設は終了します。
あとは広告主審査が必要ですが、入力するべき内容はアカウント開設とほとんど一緒なので簡単にできるでしょう。
また、他の広告形態であるTikTokの投稿を宣伝するプロモート機能の審査方法に関しては、TikTokのプロモートで審査が通らない?理由と条件を解説をご覧ください
TikTok for businessを導入すべき企業
TikTok for businessの導入がおすすめの企業は、以下のような企業です。
- 幅広いターゲットに向けてリーチしたい企業
- 広告の拡散性を重視している企業
- 即座に効果を出したい企業
TikTok for businessのメリットは幅広い年代の認知拡大と広告の拡散性なので、その2つを目的としている企業に向いています。
幅広い年齢のターゲットに向けてリーチしたい企業
TikTok for businessをおすすめする企業の一つ目は、幅広い年齢層にリーチしたい企業です。
今はショートムービーが人気を集めており、シェア機能や印象に残りやすいなどの特徴を持っているので、広告との親和性が高いです。
美容系や教育・金融ジャンルはTikTok上で大きな注目を集めているので、当てはまる商品を取り扱っている企業も参入をおすすめします。
広告の拡散性を重視している企業
TikTok for businessをおすすめする企業の二つ目は、広告の拡散性を重視する企業です。
TikTokの自動で流れてくるコンテンツとシェア機能が相まって、拡散性の高いSNSとなっています。
その特徴からか、拡散性を求めて参入している企業も少なくありません。
「広告を出稿しているのに、なかなか拡散されていかない」
「広告が集客につながっていかない」
そのような状況の場合は、TikTokを活用し多くの人への認知獲得を狙いましょう。
しかし、TikTokはシェアやハッシュタグを使った投稿が生まれやすいという特性があるのものの、TikTok自体に拡散する機能があるわけではありません。
拡散するためには、しっかりとユーザーが拡散したくなる広告を作ることで、ユーザーが拡散し多くの人に認知されるようにする必要があります。
即座に効果を出したい企業
TikTok上で即座に効果を出したい企業にもTikTok for businessの導入がおすすめです。
広告を出稿することで、通常の投稿と比べて確実に費用を投下した分だけ自社の認知は広がります。
ですが、費用は掛かってしまうという難点がありますので費用対効果を最大化するために以下のようなポイントをあらかじめ把握しておくといいでしょう。
- 広告のクリエイティブがTikTok仕様になっているか
- 開始数秒で興味を持たれる内容になっているか
このように、TikTokでスキップされないためには通常の投稿でも気を付けるべきポイントを広告のクリエイティブにも反映しておく必要があります。
TikTok for businessの広告の種類と特徴
TikTok for businessは、広告の配信方法を3種類から選択できます。
- 起動画面広告
- インフィード広告
- ハッシュタグチャレンジ広告
それぞれ特徴が異なるので、一つずつ解説していきます。
起動画面広告
起動画面広告は、TikTok起動時に画面いっぱいに表示される広告です。
起動画面広告の特徴
- ほぼすべてのTikTokユーザーが目にするのでリーチ数が大きい
- 1日1社限定で、広告費を払えば24時間も広告枠を独占可能
- フリークエンシー(1日に同じユーザーに同じ広告を表示)最大5回対応
TikTokアプリを立ち上げるときに必ず表示される広告なので、最大級のリーチが得られます。
なので企業や商品・ブランドを多くのユーザーに認知してもらいたい時に最適です。
しかしデメリットもあり、比較的低価格なインフィード広告に比べて広告費が非常にかかります。
起動画面広告はインプレッション課金型で、その料金は1,000回表示ごとに770円です。
目安の費用として、500万円ほどかかると見積もっておきましょう。
個人で出すのには難しい金額になるので、出稿する場合には大きな予算が必要です。
インフィード広告
インフィード広告は、レコメンド画面(おすすめ画面)に5秒〜15秒の動画広告を掲載できる広告です。
インフィード広告の特徴
- 広告感が薄くてストレスを与えにくい
- いいねやコメント・シェアが可能で拡散されやすい
- 3種類の広告が存在し、特徴や費用が異なる
通常の動画と同じ様に表示されるので、広告感が薄く、ユーザーのストレスが軽減できます。
裏を返せば、通常の投稿に広告感なく紛れ込ませなければすぐにスキップされてしまいます。
そして、インフィード広告には3種類あり費用や設置場所が異なります。
広告名 | 広告の設置場所 | 費用 |
Top View | アプリ起動時の画面 | 約625万円 |
OneDayMax | おすすめ投稿の上から4番目 | 約300万円 |
Brand Premium | おすすめ投稿の上から80番以内 | 約42万円 |
3つ目のBrand Premiumでは、他のインフィード広告よりも安く広告が掲載できます。
おすすめ投稿の上から80番以内だと、表示されないユーザーも多いので注意が必要です。
ハッシュタグチャレンジ広告
ハッシュタグチャレンジ広告は、その名の通りハッシュタグを用いた広告です。
ハッシュタグチャレンジの特徴
- ユーザーを巻き込むので、拡散力が強い
- UGC(ユーザーコンテンツ)が作られるので購買行動に繋がりやすい
- 4種類のプランが用意されている
ユーザー主体の広告なので拡散力が高く、購買行動に繋がりやすい広告です。
実際に多くの企業が参入して成功を収めています。
ハッシュタグプランには4つのプランがあり、それぞれ費用と期間が異なります。
プラン | 期間(バナー) | 期間(おすすめハッシュタグ) | 費用 |
ベーシック | なし | 偶数日3日間 | 約1000万円 |
スタンダード | 最初の6日間 | 最初の6日間 | 約1500万円 |
プラス | 奇数日5日間 | 奇数日5日間 | 約1700万円 |
バトル | 最初の3日間 | 最初の3日間 | 約2000万円 |
すべてハッシュタグの掲載期間は2ヶ月ですが、バナーとおすすめハッシュタグはそれぞれ期間が異なります。
基本的に高いコストが必要なので、注意してください。
TikTok for businessの運営者向け情報
TikTok for businessを運営する際には、以下の4つの点について知っておきましょう。
- アカウント構造
- ピクセルタグとイベントの設定
- 広告の料金体系
- 広告を出すまでの手順
それぞれ解説していきます。
TikTok for businessアカウントの機能紹介
TikTok for businessのアカウント構造を表にしてまとめました。
アカウント構造 | 詳細 |
キャンペーン |
|
広告セット |
|
広告 |
|
TikTok for businessのアカウント構造は、以下のようになっています。
アカウント>キャンペーン>広告セット>広告 |
広告アカウントの中で、広告配信ごとにキャンペーンを行うことで広告配信が可能になります。
キャンペーン時の広告形式や入札価格、配信期間などの詳細な設定は広告セットで決定します。
最後に広告欄で実際の投稿動画や文章、URLなどの各種導線を設定し、広告配信を行います。
また、TikTokでは機械学習を活用することで広告配信を続けるたびに広告の精度が上がり成果につながりやすくなります。
広告アカウントごとに機械学習をするので、1つのサービス・商品につき1つのアカウント使用することで広告効果を最大化できます。
ピクセルタグとイベントの設定
TikTok for businessのピクセルタグとイベントの設定方法は以下の通りです。
広告効果を上げるためにはユーザーの行動を把握できるピクセル、イベントの設定は必須と言えます。
ピクセルタグ |
|
イベント |
|
ピクセルタグとイベントについてわからない人のために簡単に説明します。
ピクセルタグとは
Web上のユーザーの動きを記録するタグのことを指します。
利用することで広告効果の分析や顧客の獲得に必要な情報が得られます。
より効率的に広告を配信したい場合には、Webサイト全体への設置が必須です。
イベントとは
ピクセルを測定するために必要な起点となるタグのことを指します。
イベントにコンバージョン地点を設定すると、顧客の購買行動の測定が可能です。
例えば、購入ページのURLをイベントに指定すると、「どれくらいの顧客が商品を閲覧したのか」というデータを取ることができます。
ページビューを設定すると、一度離れてしまった顧客のリストを作成できます。
広告の配信に欠かせない設定なので、配信目的に応じて最適な設定を選びましょう。
広告の料金体系
次に、TikTok for business広告の料金体系を説明します。
TikTok for businessで出稿できる広告は課金形式となっています。
そのため、予算に応じて柔軟に費用をコントロールすることができます。
料金体系 | 特徴 |
インプレッション課金型 | 広告が1,000回表示されるごとに課金 |
クリック課金型 | 1クリックごとに課金 |
最適化クリック課金型 | 目標CPA(顧客獲得単価)に応じて課金 |
再生課金型 | 動画が6秒間再生されるごとに課金 |
課金額については広告を出稿するときに、広告配信の目的に応じて自動選択されます。
特徴を事前に知っておき、どのくらい費用がかかるかあらかじめ把握しておきましょう。
広告を出すまでの手順
TikTok for businessで広告を出すまでの手順は以下のようになります。
【TikTok広告の設定方法】
- 広告主審査を受ける
- 支払い情報を登録する
- ピクセルタグを設置する
- イベントを設定する
- オーディエンスを設定する
- 広告キャンペーンの作成する
- 広告セットの作成する
- ダイナミック広告の設定する
- ターゲティング予算の設定する
- 広告の作成する
- 広告の審査を受ける
広告の設定手順は11通りと少し多いので、忘れないようにしましょう。
先に紹介したピクセルタグとイベントの設定は特に重要なので自社の運用目的に応じて適切なものを設定しましょう。
TikTok for businessの開設手順 2ステップ
TikTok for businessの解説手順には、大きく分けて2つのステップがあります。
- 広告アカウントの登録
- ビジネス情報の登録
わかりやすく説明するために、それぞれ項目を分けて解説するのでご覧ください。
広告アカウントの登録
TikTok for businessの広告アカウントの登録手順は以下の通りです。
- 公式サイト(https://www.tiktok.com/business/ja)にアクセスする
- 画面上の「始める」ボタンをクリック
- メールアドレス(or電話番号)、パスワードを入力し、コード認証をする
- 「国/地域」「登録タイムゾーン」「アカウントの通貨」を選択
- 「アカウント名」「電話番号」を入力して「登録」ボタンをクリック
難しい手順は一切なく、通常のアカウント登録に必要な情報を入力していくだけです。
広告アカウントの登録が完了したら、次はビジネス情報の登録をしましょう。
ビジネス情報の登録
TikTok for businessでビジネス情報を登録する手順は以下の通りです。
- TikTok広告マネージャーにアクセスする(広告アカウントの登録後自動的にアクセス)
- 「プロモーションリンク」に「URL(広告の遷移先ではない)」と「業界」を入力する
- 請求先の住所(御社の住所)を入力する ※下記の課税情報は日本の方は記載不要
- 支払いタイプを選択(自動決済or手動決済)※入力後は変更不可能
- 決済するカードの情報を入力する
入力する内容は主に住所と決済情報のみです。
説明がわかりにくいと感じた方は、公式が動画解説しているので参考にしてください。
参考:https://www.youtube.com/watch?v=9omPjPgli7s&t=6s
まとめ
今回はTikTok for businessのメリットや広告の種類・出稿方法について解説しました。本記事をまとめると以下のようになります。
- TikTok for businessは広告を簡単に出稿するためのプラットフォーム
- 主なメリットは若者への認知拡大と拡散力が大きいこと
- 広告には起動画面・インフィード・ハッシュタグチャレンジの3種類がある
- アカウント開設は簡単で5~10分ほどで完了
TikTokは若者に人気で認知拡大や拡散力に期待できるSNSです。
また、広告の種類によって特色があり、うまく使い分けることで効果的な集客が狙えます。
TikTok for businessのアカウント開設自体は5分〜10分ほどで完了するので、手間も時間もかかりません。
まずは広告アカウントの開設から行ってみてください。
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