TikTokのシャドウバンとは?原因や解除方法について解説!
TikTokには、「シャドウバン」と言われる機能制限が存在します。アカウントの停止とまではいかないものの、アカウントを伸ばすために必要な機能に制限がかかるペナルティです。
シャドウバンは通知なく行われるため、原因や対策方法を把握しておかないとアカウント運用に大きなダメージを与えます。
具体的にいうと、投稿した動画が一切おすすめに表示されなくなります。それに伴い、以下のような弊害が発生するのです。
- 再生数が増えない
- フォロワーが増えない
- いいねやコメントが増えない
そのため、シャドウバンを放置しているとアカウントが伸びる可能性は一切なくなってしまうと言えるでしょう。
しかし、ここまで読んで次のような考えに至る方も多いのではないでしょうか。
「普通に利用していたらシャドウバンされることはないんでしょう?」
上記のような考えを持っているとしたら、認識が甘いです。なぜなら、シャドウバンは問題ないように感じる投稿でも適用されてしまう場合があるからです。
知識がなかったばかりに、運営側にシャドウバンされてしまうのはとてももったいないです。そこで、本記事ではシャドウバンの基本的な情報から原因・対処方法まで詳しく解説していきます。
本記事を読めば、シャドウバンの1から10までが理解できるようになっています。TikTokの運用を成功させたい方には必読の内容となっています。
TikTokのシャドウバンとは?
TikTokにおけるシャドウバンを一言で表すと「アカウントのあらゆる機能の制限」です。アカウントが停止される、アカウントバンとは異なる措置となっています。そのため、通常の撮影や投稿は可能です。他のユーザーが投稿した動画も問題なく視聴できます。
ただし、シャドウバンされている期間に投稿した動画はおすすめに表示されなくなり、ハッシュタグによる検索結果での優先順位も下がります。
さらにシャドウバンはその名の通り「影のバン」つまり告知のないまま措置がとられてしまいます。
そのため、「知らないうちに動画の再生回数が0になっている」というケースも多々見られます。他にも、アカウント運営にさまざまな損害が生じる大変な措置となっています。
ですが、明確な理由があっての利用制限ですので原因をあらかじめ知っておくことで、シャドウバンを未然に防ぐことができるでしょう。
以降の項目では、シャドウバンの制限によって引き起こされる不利益や対象方法について具体的に解説していきます。
TikTokでシャドウバンされた際に起こる4つの問題点
シャドウバンによって生じる問題は複数あります。なかでも重大な問題は以下の4点です。
- おすすめに表示されなくなる
- ハッシュタグ検索に表示されなくなる
- 通知されないため気づきにくい
- 解除期間が不明
それぞれの問題点について見ていきましょう。
おすすめに表示されなくなる
シャドウバンされてしまうと、投稿した動画が一切おすすめに上がらなくなってしまいます。既存のフォロワーには動画を見てもらえますが、そこまでとなってしまいます。つまり、フォロワー外の新規ユーザーに動画を見てもらえないのです。
動画を拡散できなくなってしまうため、どんなに面白い投稿をしても再生数は伸びません。TikTokでバズるためにはおすすめへの表示が必要不可欠のため、運用するにあたっては大きなダメージです。
TikTokで動画をバズらせるためには、おすすめ表示の仕組みやバズらせるコツをあらかじめ知っておく必要があります。
TikTokをバズらせるコツについては以下の記事で紹介しています。
ハッシュタグ検索に表示されなくなる
ハッシュタグ検索で上に表示される動画は基本的に『再生回数』『いいね』『共有』などの数が多い動画です。そのため、シャドウバンされている期間に投稿した動画はハッシュタグ検索でなかなかユーザーに表示されません。
結果的に、シャドウバンされている間はおすすめ画面から視聴回数を稼げないだけでなく検索からの視聴も見込めなくなってしまうのです。
また、ハッシュタグはTikTok運営において検索からの流入を期待できる以外にもアカウントの成長には欠かせないポイントが。TikTokにおけるハッシュタグの重要性については、以下の記事で詳しく解説しています。
通知されないため気づきにくい
シャドウバンをされた際、ユーザーには一切通知が来ません。シャドウバンという言葉の通り、アカウント運用者にわからないように『影』で機能を制限されてしまいます。
そのため、「いつもより再生数が悪い」「いいねが全くつかない」といった現象が発生している場合は、シャドウバンを疑いましょう。
シャドウバンされているかを見分ける方法については、本記事の『TikTokのシャドウバンはどのように見分ける?』を参考にしてください。
解除期間が不明
シャドウバンに明確な解除期間は決められていません。原因や状況によってまちまちです。1週間ほどで解除される方もいれば、数カ月かかる方もいます。
TikTokの運用を成功させるためには、投稿へ反応してくれるユーザーの獲得が大切です。しかし、シャドウバンされてしまうと、解除されるまでの期間はアカウントを伸ばせず、その期間も不透明なため大きな痛手となります。
TikTokでシャドウバンされる主な5つの原因
シャドウバンによって発生する問題について理解できても、原因が分からなければ対処のしようがありません。そこで、次の項目ではシャドウバンされる原因について解説していきます。
主要なTikTokでのシャドウバンの原因は下記の5つです。
基本的には、上記の5点を留意したうえで不正を疑われない行動をしていれば問題はありません。
原因について理解し、未然に防ぐためのルール作りをしていきましょう。
TikTokのガイドライン違反
1つ目の原因はTikTokのガイドライン違反です。
TikTokでは、ガイドラインが設けられており、公序良俗に反する行為や、性的なコンテンツなど禁止事項が示されています。
当然、ガイドラインに反することは原因となりますが、非常に短いスパンでの連続投稿・他媒体への誘導についても、シャドウバンの危険性がありますので注意しましょう。
TikTokでは、他媒体への誘導は、プロフィールページなどで認められていますが、コンテンツ内で過度な誘導をすることは違法行為となります。
「続きはYouTubeで!」などはよく目にしますが、シャドウバンの原因となる可能性もありますので注意しましょう。
ガイドラインの違反については著作権の侵害も該当します。著作権についてはあらかじめ把握しておかなければ思わぬ形で侵害してしまうこともあります。TikTokにおける著作権については「TikTokで著作権に引っかからない楽曲の使用法を解説」で詳しく紹介しています。
フォロワーの購入・自動ツールの使用
2つ目の原因はフォロワーを不正に購入・自動で数値を増やすツールの使用です。これらは言わずもがな違法行為のため、利用制限の対象となります。
SNSにおいてフォロワー数は権威性を出すためにとても重要な意味を持ち、フォロワー数が多い=凄い人という認識が、当たり前となりつつあります。
そのため、凄い人だと思わせるために、中身の無いフォロワーを買う・売る人が後を立たないのです。
また、同様の理由でツールを使い、再生数・いいね数を伸ばしている人も後を絶ちません。
こういった不適切なアカウント運用についてはTikTokが厳しく取り締まっているため確実にシャドウバンの措置がなされるでしょう。最悪の場合はアカウントの永久バンになることもあります。
同一アカウントに2つ以上のデバイスでログイン
企業で運営しているアカウントに発生しがちなのが、複数のデバイスでログインしてしまう行為です。悪意がなくともシャドウバンの対象となってしまいます。
2つ以上のデバイスでログインは「アカウントが乗っ取られているのではないか」と判断されるため、シャドウバンの対象となることがあります。
企業アカウントの場合、複数人でアカウントを管理することも多いはずです。そのため、同一アカウントに複数アカウントでログインしてしまう危険性は非常に高いでしょう。
未然に防ぐためにも以下のようなルールをあらかじめ決めておくといいでしょう。
- 投稿する担当者を決める
- ログインするデバイスを固定する
また、企業のTikTok利用で心がけたいポイントや事例については「TikTokで人気の企業アカウント!作り方や事例を紹介」で解説しています。
ハッシュタグを乱用した
ハッシュタグは、検索流入に期待できるなど多くのメリットがある機能ですが、使い方を間違えてしまうとシャドウバンの原因となります。
特に、コンテンツと全く関連のないハッシュタグを使用することは”スパム行為”と判断されてしまいますので注意しましょう。
ですが、適切な範囲でのハッシュタグは非常に有用な効果を発揮するのでTikTokアカウント運用の肝となります。
TikTok側の原因でシャドウバンされることも
稀にTikTok側が原因でシャドウバンを受けることもあります。
シャドウバンは、システムで自動的に実行される場合が多いです。そのため、下された判断が100%合っているというわけではなく誤っている可能性もまれに起こります。
もし、自分が何も違反行為をしていないという場合には、落ち着いてTikTokに報告しましょう。
TikTokでシャドウバンされているか確認する方法
シャドウバンを受けても、TikTokから通知が来ることはありません。
そのため、いきなり再生数が増えなくなったなどの異変が起こり、気付くユーザーがほとんどです。
シャドウバンされているかについては自分で確認する必要がありますが、確認する方法は至って簡単です。以下の方法で行えば、おおよその判断がつきます。
それぞれの確認方法について詳しくみていきましょう。
投稿のインサイトを確認する
シャドウバンの疑いがある場合には、まず投稿動画のインサイトを確認しましょう。
利用制限を受けている場合には投稿した動画がおすすめ欄に表示されなくなります。そのため、おすすめからの流入数を確認するだけで簡単にシャドウバンされているかを確認することができるのです。
自身のアカウントの平均流入数と比較し、大きく下がっている場合にはシャドウバンの可能性が高いでしょう。
TikTokには「インサイト」という機能が備わっています。投稿した動画の再生回数やフォロワー数の推移、プロフィールの閲覧回数などが確認できる機能です。
投稿動画の再生数を確認する
おすすめからの流入数と並行して再生数も確認しましょう。シャドウバンを受けていた場合、どこかの時点を境に大きく数字が落ちているでしょう。落ちているタイミングの前後の投稿がシャドウバンされた原因の可能性が高いでしょう。
原因の動画を特定したらすぐに削除するのではなく、動画を分析し原因を特定した上で削除するという流れがおすすめです。
誰がいいねしてくれているか確認する
インサイト・再生数を確認しても、判断ができなかった場合には、いいね欄を確認しましょう。
いいねをしてくれているユーザーが自分のフォロワーであるかどうかに着目します。
もし、シャドウバンされている場合にはフォロワーにしか動画が拡散されないので自分のフォロワー以外のユーザーからいいねをもらえません。
ですが、投稿して間もない動画も似たような傾向になるので数日たってからいいねしてくれたユーザーを確認するのがベストでしょう。
TikTokでシャドウバンされた時の対処法3選
シャドウバンを受けてしまったら、ずっと制限状態が続いてしまうのではないか。不安を覚える方もいらっしゃると思いますが、解除される可能性は十分にありますので、ご安心ください。
対処法がありますので、下記の順番でご紹介していきます。
解除されるまで待つ|解除期間は1週間〜
シャドウバンをされた際には、基本的に解除されるまで待つのがいいでしょう。
なぜなら、利用制限を受けた状態で投稿を続けてしまうと、改善がされていないと判断されペナルティを受け続ける可能性があるからです。
シャドウバンはバン(BAN)という単語が含まれているため、アカウントの利用停止と認識してしまう方もいますが、あくまで利用を制限する措置です。通常は時間が経てば解除される可能性は高いので、シャドウバンをされた際でも落ち着いて行動しましょう。
解除期間は1〜8週間と言われていますが、原因やTikTok側の対応によって変動しますので、気長に待ちましょう。
シャドウバンの原因と推測できる動画を削除
いち早く解除したい、待ってられないという方は、シャドウバンの原因と推測できる動画を削除しましょう。
再生数などを確認し、原因の動画を特定→削除という流れですが、原因の動画についてはインサイト画面からおすすめからの流入数を確認すれば簡単に確認できるでしょう。
ですが、原因の動画を消したからと言っても、すぐに解除されるとは限りませんので注意しましょう。
シャドウバンの原因になり得る動画は投稿しない
利用制限を受けないようにするためには、シャドウバンの原因になり得るコンテンツを投稿しないことが一番大切です。
ガイドラインの遵守、ハッシュタグを乱用しないなど当たり前のことではありますが、十分に注意しましょう。
投稿する内容についての、ルールを運用する中で明確に設けておくことがおすすめです。
健全な運用をしており、ユーザーからの反応もいい動画はシャドウバンをされる可能性は極めて低くなりますので日常的にクリーンな運営を心がけることがシャドウバン対策の一番の近道と言えます。
TikTokでシャドウバンされた時におすすめできない対処法
TikTokでシャドウバンされた方のなかには、全く無意味な対策や、逆効果な対処方法を行っている方がいます。よく行われている代表例が、以下の通りです。
上記3点の対処方法はほとんど効果がなく、中には悪影響を与えるものもあります。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
別アカウント(別垢)で作り直し
アカウントを作り直す方法は一見効果がありそうですが、シャドウバンの対策にはなりません。なぜなら、TikTokはアカウントの判別をIPアドレスで行っているからです。
IPアドレスとは?
簡単にいうとネット上の住所にあたります。IPアドレスを変更すればシャドウバンを解決できるかもしれません。ですが、接続するネットワークの変更(SIMカードの変更)をし、さらにアカウントを作り直さなけらばなりません。
シャドウバンをされても、フォロワーに投稿は届くので変わらず動画をあげるのも良いでしょう。シャドウバンが解除されたあとで動画がバズる可能性もあります。動画の内容にさえ気をつけていれば、投稿を続けていても問題はありません。
ただし、警告を受けている場合は投稿を一度ストップし、対策を講じましょう。TikTokで警告を受けた際の対処方法は、以下の記事にて詳しく解説しています。
運営へ問い合わせ
TikTokには問い合わせ先が用意されていますが、シャドウバン用の問い合わせ先はありません。
問い合わせをしても回答が帰ってこない可能性が高く、シャドウバンへの対応はTikTok側が原因の場合を除き、基本的には対応されないと思っていいでしょう。
そのため、時間の経過を待つなどの、前述した対処法を試してみることがおすすめです。
キャッシュクリア→アプリ再インストール
アプリのキャッシュを消す対策をしている方がまれにいます。ですが、全く意味がありません。前述の通り、TikTokはIPアドレスでアカウントを識別しており、なおかつデータはインターネット上に存在しています。
本体に蓄積されるキャッシュはあくまでアプリの動作に関するデータですので、アカウントの情報は含まれていません。
TikTokシャドウバンについてよくある質問
シャドウバンについてよくある質問に回答していきます。シャドウバンの対策や対処の参考にしていただけると幸いです。
いいねのしすぎでシャドウバンになることはある?
いいねを自動化するツールを利用すると、スパムの疑いをかけられてシャドウバンされる可能性は大いにあります。
また、いいねを送る側の場合でも、短時間に多くのいいね(ハート)を押すと「入力するのが早すぎます 少し休みましょう」と注意喚起のコメントが表示されます。コメントが表示されるといいねが押せなくなるので注意しましょう。
いいねが押せるようになるにはおおよそ2〜3日かかります。注意を無視していいねを続けるとアカウント停止の措置が行われる場合もあるので、気をつけてください。
シャドウバンに対してプロモート機能は有効?
シャドウバンされている最中にプロモート機能は使えません。プロモート機能は、TikTokのガイドラインに同意したうえで運営側の審査を通ったアカウントのみに許される機能です。シャドウバンされた段階でガイドラインに反する行動・投稿があったとみなされるため、プロモート機能は使えません。
プロモート機能には審査があり、あらかじめ基準を知っておくことでスムーズな申請が可能です。プロモート機能については、以下の記事で紹介しています。
シャドウバンされた時の既存動画はどうなる?
シャドウバンされても投稿してきた動画が消えることはありません。ただし、既存の動画もおすすめに表示されなくなるので、再生回数は落ちます。
再投稿はシャドウバンに有効?
シャドウバンの最中はおすすめに表示されることがないので、基本的に何をしても再生数・フォロワー数は伸びないと考えて良いでしょう。
シャドウバンはライブ配信に影響する?
シャドウバンされている状態でライブを行っても、通常投稿と同じようにおすすめに表示はされません。しかし、既存のフォロワーとは交流ができるので、TikTok上での交流を止めたくない場合にはTikTokライブをすることも一つの手でしょう。
シャドウバンをチェックするツールはある?
2022年12月の時点で、シャドウバンをチェックするツールは存在しません。基本的には上記で解説した方法で確認するしかないです。
しかし、Twitterにだけはシャドウバンチェッカーと呼ばれるチェックツールが存在します。もしかすると、TikTokでも今後開発される可能性は0ではありません。それまではインサイトや再生回数などを基準として確認を行いましょう。
まとめ
TikTokでは、ガイドラインに抵触したと思われるアカウントにシャドウバンという措置が講じられます。シャドウバンの内容は以下の通りです。
- おすすめに表示されなくなる
- ハッシュタグに表示されなくなる
上記の制限がかけられるため、新たなフォロワーの獲得や、動画の再生数・いいねの数が極端に落ちてしまいます。また、シャドウバンは通知なく行われるため、ユーザーは自分で判断しなければなりません。
基本的には健全な投稿を続けていればシャドウバンされる事態は発生しません。しかし、悪意なくガイドラインに抵触する行動をとってしまう可能性もあります。
本記事を参考に、シャドウバンの対象となるような行動は基本的に避けましょう。
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