TikTokとは?他のSNSとの違いや特徴、危険性について解説
あなたがまだTikTokをインストールしていなかったり、インストールしているだけで何も活用できていない場合、以下のような疑問やお悩みをお持ちでないでしょうか。
- 「TikTokの活用が話題になっているけど、具体的にどう使えるかがわからない」
- 「TikTokは企業で活用する上で、情報漏洩などの危険性があるのでは」
- 「TikTokはインスタのリールやYouTubeショートと同じだから、そこまで力を入れなくていいかな」
上記のような疑問や悩みを持ち続けて、一向にTikTokの領域に踏み入ることができないと、時代の流れに置いてかれ、採用や広報、PRが十分でない状態に陥ることでしょう。
そこで、本記事ではTikTokとはなんなのかという根本的なことを徹底的に解説していきます。TikTokの特徴を掴んで、是非活用してください!
執筆は、TikTokをはじめとするSNS全般の運用に特化した、Marke Insight編集部が担当しています。
基礎からしっかりと固めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもTikTokとは?
そもそもTikTokはどういったSNSなのか。
その概要から歴史、今後の発展性まで以下にて解説していきます。
概要(SNS)・歴史
TikTokは中国発のByteDance社が2016年にサービスを開始した短尺動画共有SNSのことである。
ByteDance社は2021年のユニコーン企業価値世界1位のIT企業で、TikTok以外にも多数のwebサービスを提供しており、今でも急成長中の企業の一つです。
その中でも代表的なサービスのTikTokは、2024年2月時点で全世界16億7,700万人、日本国内では約2,800万人の利用を誇っております。
サービス内容詳細
TikTokを利用する上で、基本的には料金はかかりません。
ただしTikTokの広告を利用する場合は別途費用がかかるので、広告を出す際は費用対効果や運用体制を整えて利用することを推奨します。
短尺動画が中心ではありますが、最大10分の動画を投稿できます。
長尺の動画にはYouTubeの切り抜きなどが多くなってはいますが、それでもよく見られやすい、バズる動画に関しては、15〜60秒の動画となっています。
利用料 | 無料 |
広告 | あり |
投稿最大秒数 | 最大10分 |
アプリ内制作最大秒数 | 最大60秒 |
複数アカウント所有 | 可能 |
ユーザー属性は?
10代を中心とする若者が使っている印象が強いですが、本当にそうなのでしょうか。
以下「2024年一般向けモバイル動向調査」の調査データを参考にすると、10代は55%の割合で利用していることがわかります。
しかし、20、30代での利用者の割合も年々増えてきており、もはやZ世代や学生のSNSではなくなってきています。
それゆえ、採用活動や広報に利用する企業も増えてきていることも納得がつきます。
今後のTikTokの発展性について
年齢層のベースアップもそうですが、現在でも利用者増加をし続けております。
最近だと活用する企業も多くなってきており、これから先は若年層のカルチャーとしてではなく、企業の販売活動にも広く利用されることでしょう。
TikTokと他のSNSとの違い
ではTikTokは他のSNSと何が違うのでしょうか。
以下の表は簡単に違いをまとめたものですが、詳細の解説も進めて参ります。
項目 | X | YouTube | TikTok | ||
---|---|---|---|---|---|
コンテンツ | ・テキスト中心・写真・動画 | ・写真中心・テキスト・動画 | ・長尺動画中心 | ・テキスト中心・写真・動画 | ・短尺動画中心 |
内容 | つぶやき | ライフスタイル | HOWTO/番組 | 日記や思い出など | おもしろ動画/ダンス/エンタメ |
年齢層 | 低〜高 | 比較的低め | 低〜高 | 比較的高め | 低い |
拡散力 | ◯ | △ | △ | × | ◎ |
特徴 | リツイートなどで拡散力がある。 | ライフスタイルなどを発信することでファンがつきやすい | HOWTO動画やチャンネルとして配信することで、コアなファンがつきやすい | 人と人との繋がりを大切にしている。ビジネスの繋がりなどでも広く利用されている。 | バズるメカニズムがはっきりとしており、拡散力が高い。 |
「X」とTikTokの違い
TikTokとXとの違いは大きく、コンテンツが違います。
TikTokは動画中心で、Xはテキスト中心のコンテンツになります。
もちろんXでも動画を投稿することはできますが、コンテンツが全て動画のTikTokと比べると、動画の投稿数は圧倒的に少ないです。
ただ「拡散力」という点では両者共通しています。
しかし、拡散のメカニズムは違っていて、Xにはリツイートの機能があることで拡散しているが、TikTokに関しては平均試聴時間、試聴維持率、フル視聴率の指標により、TikTokユーザーに拡散されていきます。
どちらもいい動画・面白い動画が拡散されるようなメカニズムにはなっていますが、Xのようにユーザー主導の具体的なアクションにより拡散されるのか、ユーザーが自然と行った行動により拡散されるのかの違いがあります。
「Instagram」とTikTokの違い
TikTokとInstagramとの違いは動画中心にあるか画像中心にあるかという点です。
前述にもありますが、TikTokに関しては短尺の縦型動画がメインのコンテンツになります。
一方Instagramに関しては、画像が中心で日々のライフスタイルなどを発信することが多いです。
ビジュアルを重要視しているところで似ている点もありますが、動画と画像では情報量やストーリー性に違いがあり、投稿する側としてはTikTokの方が編集などのハードルが高くあります。
「YouTube」とTikTokの違い
では同じ動画コンテンツのYouTubeとTikTokとでは何が違うのでしょうか。
大きな違いとしては、長尺横型の動画がメインなのか、短尺縦型の動画がメインなのかというところになります。
動画の種類の違いだけかと思いますが、ターゲットが違うため、利用デバイスにも違いがみられます。
Youtubeに関してはPCで観覧されることも多いが、TikTokのユーザーはほとんどがスマホから観覧しています。
それゆえ、視聴までの手軽さと言う点では大きな差があります。
配信する側として、知っていなくてはならないことは拡散のアルゴリズムの違いです。
前章「Xとの違い」でも触れましたが、TikTokはどんな動画でも最低200人には閲覧されるので、配信者に対して平等にバズる機会が与えられます。
フォロワー数が少なかったり、有名ではなかったりしても、ポイントを抑えればバズる動画を量産できるという点が大きく違います。
「Facebook」とTikTokの違い
TikTokとFacebookとの違いは明確で、利用する目的が大きく違います。
TikTokは若年層を中心とするエンタメ内容が多いですが、一方Facebookは比較的ユーザーの年齢が高く日々のあったことや伝えたいことを投稿している少し堅い印象があるSNSです。
ただ、Facebookに関してはビジネス利用で使われることも多く、最近ではリファーラル採用専門の採用媒体もFacebookでの友達との繋がりを利用しています。
TikTokを企業の採用活動や広報活動に利用する場合は、Facebookと住み分けをして、活用してみましょう。
若年層のみならず幅広い年代で流行っている理由は?
TikTokのサービスが開始した2016年から2018年ほどまでは、10代や20代前半の若年層を中心に、歌やダンスなどのエンタメコンテンツを中心にそのユーザー数を増やしてきました。
しかしTikTok独自のバズりやすいアルゴリズムやコンテンツの内容の変化などを通して、昨今では10、20代のみならず、30〜50代のユーザー層も厚くなっています。
その詳細を以下で解説していきます。
アルゴリズムの特徴
サービス開始当初はエンタメ系の動画が中心で、エンタメ系の動画は安定して今でも人気があります。
しかし成長し続けるTikTokのコンテンツはそれだけではありません。
TikTokのバズりやすいアルゴリズムは前章でも何度か紹介をさせていただきましたが、TikTokでは全ての投稿動画は必ず200名程度に視聴されるという特徴があります。
それにより、既にバズっている面白い動画の流れ(テンプレート)に沿った動画を投稿すれば、ある程度の拡散が期待されるため、どなたでも参入できるようになったのが要因の一つです。
コンテンツの特徴
上記のアルゴリズムの特徴より、歌やダンスだけではなく、再現ができる「〇〇はどっち?」な「〇〇なのは、なぁぜ?なぁぜ?」など、流行りのコンテンツが流用されています。
自分で一から考えなくてはならないというハードルが低くなっているため、企業での採用や広報などに利用されることが多くなっています。
企業が発信ツールとして利用しているため、それをみる同業社や求職者なども視聴するため、ユーザー層の幅が広がっています。
TikTokを使って何ができる?
TikTokをまだ利用したことがない方、または今までは視聴しかしてこなかった方に向けて、投稿サイドで具体的に何ができるのかを3つピックアップしてご紹介させていただきます。
インフルエンサーになれる
10代や20代前半の若年層が発信している目的としては、この「インフルエンサーになれる」という動機が多いのではないでしょうか。
TikTokに限らず、SNSの台頭により自分が見られる機会が増えました。
人には自己顕示欲が多かれ少なかれあり、それを気軽に満たせるSNSは若年層を中心に流行り始めることはいわずもがなです。
小学生の夢の一つにYouTubeが入っていることもあり、SNSで有名になることは子供の夢の一つになりつつあります。
マネタイズができる
上記インフルエンサーとまではいかなくても、フォロワーが10,000人を超えるとTikTokでもマネタイズが可能になります。
フォロワー数が10,000人に満たなくても、商品のPRをしてほしいなどといったいわゆる「案件」の受注は可能です。
また、案件に関してはフォロワー数が増加すると、PRしてほしい企業側からオファーが入ることもあるので、マネタイズを目標としているユーザーはフォロワー数を追っていきましょう。
企業の広報・採用活動ができる
企業にて広報・採用活動についても活用しているところが増えています。
アルゴリズムより、拡散力が強いSNSなので、面白い動画を作れたら当然見られる回数も増えます。
多額の広告費や運用代理店へのフィーを払って、リスティング広告に出稿するよりかは、バズっているテンプレートに沿って動画を定期的に投稿し続け、多くのリーチを獲得した方が、コスパが良いケースがほとんどです。
活用企業には相性などもありますので、企業の広報・採用を目的として活用予定の方は以下の記事で詳しく解説しているので、詳しくはご覧ください。
参考記事:【TikTok】採用での活用事例や具体的な方法|実際効果は?
知らないとヤバい。TikTokの危険性は?
中国発のアプリがゆえ、アメリカを中心に警戒している国があり、日本もその一つです。
2019年12月にアメリカでは安全保障上のリスクを考えて、軍に関係する人のTikTok利用の禁止をしました。
また、ついに2024年4月23日アメリカではTikTok利用禁止法案が成立しました。
国別TikTokユーザー数をみても、アメリカがトップになるので、TikTok側は大きな痛手になることでしょう。
日本でも2020年8月中国の提供するアプリに対しての利用上の制限に関して検討されました。
なぜこのように警戒されるかというと、やはり「中国発」ということが大きいです。
アプリでは、位置情報やそのほか検索情報などの個人的な行動も権限次第では入手することができます。
国政上、中国と対立がある国ではこれから先に関しても制限や禁止などが進む可能性があります。
まとめ
- TikTokとは2016年からサービスを開始した短尺動画共有SNSで、ユーザー層も拡大中
- TikTok独自のバズるアルゴリズムがあり、その拡散力ゆえ若年層だけではなく企業活動にも使われることが増えてきた
- 中国発ということもあり、アメリカをはじめ警戒している国があるので、その動向はチェックする必要がある
TikTokの概要や特徴を知り、正しく活用すれば初期費用などをそこまでかけずに、認知向上やマネタイズが可能です。
アメリカでは禁止される流れですが、アメリカでも禁止法案に対してでももあり、日本ではまだまだ将来性があります。
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