【TikTok-OBS】ライブ配信での使い方/申請方法を解説!

「TikTokのライブ配信ではOBSを使った方がよいと聞くけど、OBSって何?」
「OBSありとなしでは何が違う?」
「OBSを使ったらどんなメリットがある?」
このような疑問や悩みを抱えていませんか?
結論からいうと、TikTokライブを活用したアカウント運用をしたいのであれば、OBSは導入するべきツールです。
OBSを使わなければ、「コメントの読み上げが遅れる」など、視聴者とのコミュニケーション機会を失ってしまう原因になってしまいます。
反対にOBDを導入すると、高画質でリアルタイムなコメント表示などが可能です。画質や音声の細かく設定できるため、配信の質は格段にあがります。インサートデータのダウンロードもできるため、運用に大きく貢献してくれるのも特徴です。
実際、有名なTikTokライバーの多くはOBSを利用し、機能を最大限生かした配信を行っています。
本記事では、ライブ配信の質を上げたい方に向けて、TikTokライブでOBSを利用する方法や、メリット、注意点について解説していきます。
「OBSを使って、レベルの高いライブ配信をしたい」
「OBSの機能について詳しく知りたい」
といった方は、ぜひ本記事をご活用ください。
TikTokのOBSとは?
OBSとは、TikTokでライブ配信をする際に利用するオープンソフトウェアの略称です。
オープンソフトウェアとは、ダウンロードしたユーザーが仕様を自由にカスタマイズできるソフトウェアです。正式名称は「Open Broadcaster Software」で、パソコンでのみ使用できるソフトウェアとなっています
さまざまな機能が搭載されているにもかかわらず、誰でも無料で利用できるのが特徴です。主要なOSに対応しているので、「Windowsだけ」「Macだけ」といったこともありません。
OBSは、高い機能性から数多くの有名ライブ動画配信者に利用されています。特に画質が格段によくなるため、画質に重点を置いている配信者におすすめです。
ただし、OSBは「申請→審査→利用開始」といった手順を踏まなければならないため、利用までに時間がかかります。また、審査に通過したあとも、アプリのインストールや詳細な設定などが必要です。
TikTokライブにOBSは必要?利用する3つのメリット
TikTokでのライブ配信にこだわりたいのであれば、OBSの利用は必須です。もちろん、OBSがなくてもライブ配信は行えます。
しかし、OBSにはさまざまなメリットがあるため、他の配信者との差別化をはかりたいのであれば、ぜひ利用しましょう。実際、TikTokで有名な配信者の多くは、OBSを利用してライブを行っています。
OBSを利用して得られる代表的なメリットは、以下の3点です。
- 完全無料で高品質なライブ配信が可能
- パソコンからライブ配信可能
- TikTok以外のSNSと連携可能
各メリットの詳細についてみていきましょう。
完全無料で高品質なライブ配信が可能
OBSを利用すると、通常のライブよりも高品質な配信が行えます。「高品質なライブ配信」の具体例は、以下の通りです。
- 音声のボリュームを調整できる
- ライブの画質を調整できる
- 他の素材もミックスさせて表示できる
- 視聴者のコメントがよりリアルタイムで表示される
- 画像や映像の切り替えができる
- 配信中の動画が録画できる
他にもさまざまな機能が搭載されています。また、リアルタイムにエンコードされるため、よりスムーズな配信が可能です。設定に柔軟性があるため、企業のブランディングにも向いています。
エンコードとは簡単にいうと動画のデータを目的に応じた形に変換する機能です。OBSでは、エンコードがリアルタイムで行われます。
パソコンからライブ配信可能
OBSを利用すると、パソコンからライブ配信が行えます。スマートフォンと比べて画質のクオリティが上がるほか、インサートデータもダウンロードが可能です。
インサートデータからは、ライブに対する反響率が分析できるため、自社製品・サービスの広告運用にも役立ちます。解析したデータをプレゼン資料として活用してもよいでしょう。
TikTok以外のSNSと連携可能
OBS を利用すると、他のSNSとも連携が可能になります。連携できるSNS は以下のとおりです。
- YouTube
- Twitch
- ニコニコ生放送
- ツイキャス
- 17LIVE……など
また、2つのプラットフォームで同時配信も行えます。1つのプラットフォームで配信するよりも多くの性別・年齢の方に届きやすくなるため、「幅広い層にリーチしたい」といった目的と相性が良いです。
TikTokでのOBS申請方法
OBSは、TikTokの専用フォームから申請可能です。申請には、以下のデータが必要なので、あらかじめ確認しておきましょう。
- TikTok ユーザー
- TikTok ID
- 申請日
申請から結果が届くまでは、おおよそ5営業日とされています。しかし、なかには5営業日を過ぎてから連絡が来た方もいるため、「5営業日以内に結果がこなかったから審査に落ちた」というわけでもないようです。
また、OBSの通過基準は公開されていないため、具体的な基準は誰も把握していません。そのため「審査に通らなかった=OBSの利用条件を満たしていない」と考えてよいでしょう。
TikTokでOBS申請ができない原因と対処法

OBSの申請フォームを開くと、上に示したような画面が出てくるときがあります。
上の画像は、申請フォームが機能していないときに表示される画面です。主な用意として、以下の2つが考えられます。
- TikTok側の不具合
- プログラミング上の不具合
各原因についてみていきましょう。
TikTok側の不具合
OBSの申請フォームは、TikTok側の不具合により使用できない場合があります。不具合が生じた際は、一切の操作が行えません。そのような場合、以下の対処方法が有効です。
- 不具合が直るのを待つ
- 通信環境を変えてみる
TikTok側は正常だが、通信環境が原因で申請フォームが利用できない場合もあります。何度試してみても不具合が出る場合は、通信環境を整えてみるのも1つの方法です。
プログラミング上の不具合
プログラミングに何らかの不具合が生じ、「ボタンを押しても反応しない」などの障害がでるときがあります。確かなことはわかっていませんが、おそらくHTMLの不具合から生じるものという意見が多いです。
HTML (HyperText Markup Language、ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)は、ウェブサイトのコンテンツの構造を作るために使うコードのことです。
プログラミング(HTML)が原因の場合は、申請する端末を変えてみましょう。「端末を変更したら、申請ができた」という方もいるため、試してみる価値はあります。
TikTokライブ配信でのOBS利用方法
TikTokライブ配信で、OBSを利用する方法について解説していきます。手順は以下のとおりです。
- 専用フォームから申請
- サーバーURLとストリームキーを入手
- 入手したキーをOBSに入力
なお、手順の「1.専用フォームから申請」に関しては『TikTokでのOBS申請方法』にて解説しているため、本項では簡単に解説しています。
専用フォームから申請
専用フォームへアクセスし、利用申請を行います。必要な情報は以下のとおりです。
- TikTokのユーザー名
- TikTokID
- 申請日
専用フォームから申請できない場合は、『TikTokでOBS申請ができない原因と対処法』を参考に対策を講じましょう。
サーバーURLとストリームキーを入手
申請が通ったら、OBSの利用に必要なサーバーURLとストリームキーを入手します。以下の手順で行いましょう。
- PCからTikTokにログイン
- 「Go Live」をクリック
- Liveの配信設定画面が表示される
- タイトルやサムネイルを設定し、「セーブ」をクリック
- LIVEのセットアップが表示される
- サーバーのURLとストリームキーを入手
サーバーのURLとストリームキーは配信の際に必要ですので、必ず控えておきましょう。
ストリームキーとは ライブ配信するために必要なパスワードとアドレスのようなものです。
入手したキーをOBSに入力
入手したサーバーURLとストリームキーをOBSへ入力します。手順は以下のとおりです。
- OBSの公式サイトへアクセスし、ソフトウェアをパソコンへダウンロード
- OBSを起動
- サーバーURLとストリームキーを入力
- 「設定」を開き、メニューの中から「配信」を選択
- 「サービス欄」を「カスタム」に変更
- 「サーバー」にサーバーURL、「ストリーム」にストリームキーを入力
- 「適用」をクリック
以上で、サーバーURLとストリームキーに入力は完了です。
配信開始
ライブ配信する際は、OBSの中にある「配信開始」ボタンをクリックします。終了したい場合は、TikTok側から「LIVEを終了→今すぐ終了」をクリックし、OBS側の「配信終了」をクリックで配信が終了します。
TikTokでOBSを使用する際の注意点
TikTokライブでOBSを利用する際は、以下の点に注意しましょう。
- ストリームキーが毎回必要
- 初心者には難しい面も
- OBS側のアップデートで設定が初期化されることも
それぞれの注意点について解説していきます。
ストリームキーが毎回必要
TikTokライブでOBSを利用する際は、毎回ストリームキーが必要です。
少し手間かもしれませんが、ストリームキーの張り替えを忘れるとTikTokとの連携がうまくいかない可能性があります。ユーザーに不便をかけないためにも、配信毎に新しいストリームキーを用意しておきましょう。
初心者には難しい面も
OBSはライブ配信の幅を広げてくれる機能を数多く実装しているソフトウェアです。
反面、設定しなければならない項目が細かく、初心者には難しい部分もあります。慣れるまでは大変ですが、使いこなせば配信の幅が広がるため、ぜひチャレンジしてみましょう。
OBS側のアップデートで設定が初期化されることも
OBS側がアップデートされた場合、設定が初期化されてしまう可能性があります。「可能性」なので、確実に初期化されるわけではありませんが、実際に初期化されてしまった方の話も耳にします。アップデートする際は、事前に設定のバックアップをとっておくと確実です。
TikTokのOBSについてよくある質問
TikTokライブでOBSを利用する際によく聞かれる質問に回答しています。ライブ配信する際の参考になれば幸いです。
TikTokのOBSを利用することで、PCでゲーム配信できる?
OBSを利用すれば、TikTokでのライブ配信も可能です。ただし、ゲーム配信用の設定を用意する必要があります。
TikTokライブにおすすめなOBSのビットレート設定が知りたい
TikTokでは、1.8Mbpsが公式で推奨されています。「ビットレート」とは、1秒あたりに送信されるデータの量を表したものです。ビットレートには「映像ビットレート」と「音声ビットレート」があり、2つの数字を合算したものを「ビットレート」と呼びます。動画の質に関わる大切な部分ですので、しっかりと覚えておきましょう。
TikTokでOBSを利用するデメリットはある?
TikTokでOBSを利用する際のデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
- 録画機能のいくつかが制限される
- フルスクリーン表示ができない
- スクリーンショットができない
配信に関しての機能はとても優秀ですが、その他の機能に関しては少し足りない部分もあります。
まとめ
OBSとは、TikTokのライブ配信で利用できるオープンソフトウェアです。通常の配信よりも高品質なライブを届けられます。具体的には、以下の機能が利用できます。
- 音声のボリュームを調整できる
- ライブの画質を調整できる
- 配信映像以外の素材もミックスさせて表示できる
- 視聴者のコメントがよりリアルタイムで表示される
- 画像や映像の切り替えができる
- 配信中の動画が録画できる
他のSNSとも連携できるため、配信活動の幅が広がるのも特徴の1つです。インサートデータもダウンロードできるので、反響率などの分析にも役立ちます。初心者には扱いにくい面もありますが、使いこなせば1つレベルアップした配信が行えるでしょう。
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