【TikTok】採用での活用事例や具体的な方法|実際効果は?
企業の採用を担当しているあなたは以下のようなお悩みはありませんか?
- 「TikTokを見て応募をいただくことが多いが、辞退も多く結局採用に繋がらない」
- 「TikTokを活用しての採用は今後も力を入れておくべき?」
- 「TikTokから応募がくる中途の人柄・能力は果たして良いの?」
上記のように方針や考えが曖昧なまま、今の時代の流れに乗れずに従来の方法だけを進めていると採用活動に勢いがつきません。本記事では、TikTokを採用活動に活かす方法を具体例とともに、徹底解説していきます。
TikTokを採用で利用する必要性、TikTokならではの特徴は?
TikTokは2021年頃からZ世代を中心に急速に普及しており、若年層の注目を集めるために有効的なサービスとして成長しています。新卒やインターン生はもちろん、20代後半から30代前半でキャリアチェンジを考えている中途採用者にも響くメディアです。
20代後半から30代前半の層の採用が重要視されている理由としては、社会経験もあり、なおかつフレッシュで、事業を成長させるためには今最も必要とされているからです。
また、転職するのが当たり前という時代の流れも相まって、ターゲット層にどうアプローチするかが求められています。
若年層のライフスタイルの中でTikTokが占める割合が増えている今、TikTokでの採用活動が注目されているのです。
TikTokは「バズりやすさ」が特徴的で、トレンドやポイントを抑えれば短時間で広範囲に拡散することができるため、採用活動においてはブランドや企業の認知を短期間で広めることに利用されています。
TikTokを採用で活用している企業事例紹介 まずはTikTokを採用活動で利用している企業を3つ紹介していきます。
「株式会社U-NEXT HOLDINGS」様
社員の登場が多いことが特徴で、フォロワー数が4921、総いいね数は24,200回となっています。
若く明るい社員さんが多く、「この人たちと一緒に働けるのは楽しそう!」という印象が残りやすいです。
プロフィールにも導線として「30秒で完了!エントリーはこちら」とハードルを下げた文言で伝えています。
「ヒューマンテックグループ」様
流行りの動画に乗っかることで、多くの動画をバズらせることができています。フォロワー数が7506、総いいね数は98,100回となっています。
クレーン・足場会社のヒューマンテックグループ様は面白い動画をバズらせることにより、企業のことを知ってもらうきっかけも作っていることでしょう。
「日本オフィスオートメーション」様
上記紹介している動画は、ストレートに「人が足りていません」というメッセージを冒頭で差し込んでいます。フォロワー数が2115、総いいね数は15,200回となっています。
プロフィールに具体的な給料や祝い金の内容まで記載しているため、具体的に踏み込んだ動機付けをしている印象があります。
TikTokを採用活動で利用するメリット・デメリット
上記のようにTikTokを採用活動の一環として、利用している企業は近年急速に増えてきましたが、TikTokを採用で利用することのメリット・デメリットはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
以下で詳細に解説していきます。
TikTokを採用活動で利用するメリット
採用活動にて、TikTokを活用するメリットはいくつかありますが、中でも以下3点をピックアップしております。
広範なリーチ
TikTokは他のSNSなどに比べて短期間で大量の視聴者にリーチができる特徴があります。
企業を知ってもらう広報活動に近いですが、広範囲にリーチすることで、在宅OKの会社や全国に支社がある会社は、その特性を十二分に活かせるでしょう。
ただし、その広範なリーチで注意しなくてはならないこととして、応募の量は多くなりますが、ターゲットを明確に発信をしていないと応募者とのミスマッチが起こりやすく、手間だけが増えてしまうこともあります。
若年層への強いアピール
特にZ世代に対してのインパクトが多く、若年層の応募者を集めやすいです。
そのため、インターン生や新卒向けに面白いコンテンツを制作し、見続けてもらうことがポイントとなってきます。
企業カルチャーの伝達
動画を通じて企業の雰囲気や職場環境をリアルに伝えることができ、入社後のミスマッチを減少させ、離職率を下げる役割を持ちます。
採用数は多いけど、逆に離職率も高い会社は必見です。
求職者からするとどうしても会社で働いているイメージが鮮明にできないことが多くあります。
しかしTikTokを活用することで、会社で撮っている場合、演者はもちろん、後ろに映る他の社員や会社の内装などなど、撮影の際特に意識しないところで求職者に情報を与えることができます。
TikTokを採用活動で利用するデメリット
一方TikTokを使うデメリットを3点上げさせていただきます。
コンテンツ制作の手間
効果的な動画を制作するには知識・ノウハウはもちろん、時間と労力が必要です。
採用担当のあなたは日々さまざまな採用媒体の管理をしていると思います。
その上でTikTokで活動する場合、一般的に使用されることの多いFinal Cut ProやAdobe Premiere Proなどといった映像制作ツールを利用し一定ラインの投稿数を考えると、TikTokの担当を付けることをおすすめします。
担当がつけられない際は、コンテンツ制作を外部に全部任せて、演者だけ自社で行うという方法もあります。
炎上バズのリスク
短期間で大量の視聴者を獲得できる反面、持続的な関心を維持するのが難しくなっています。
なお、炎上するようなバズり方では、企業のブランドイメージを下げるだけで終わってしまうケースがあります。
「流行りだから」や「PVが伸びるから」と言って、ブランドイメージとは違う動画の投稿をすると、採用活動だけではなく、企業活動へも波及して悪影響を与えることでしょう。
コメントやフィードバックの管理
公開されるコメントに対する適切な対応が求められます。
コメントに返さないと印象が悪くみえるため、1日に何回かはコメント返信の時間をとるのが良いでしょう。
採用が目的のTikTokの場合、求職希望の人によるコメント返信の際、その他大勢の見込み求職者も見ていることを意識し、企業としての在り方・接し方を考えましょう。
そして特に気を使わなくてはならないのが、クレームやネガティブなコメントです。
弁明が丁寧でない場合、TikTokのコメントのキャプチャがXなど他のSNSで出回ったりなど、その扱いには注意が必要です。
実際TikTokで採用活動をするとどれくらい応募がくるの?
採用を目的としたアカウントであれば、応募という成果に繋がらない運用は改善する必要があります。その前に、TikTokを活用することにより、どのような応募者がどれくらい来るのでしょうか。
想定されるインパクト
どれくらい応募が来るかということですが、企業のブランド認知や会社の規模、コンテンツの内容にもより大きく差がつきます。
あくまでも参考でしかありませんが、30万人のフォロワーを有している企業で、応募者が月に20人程度という事例があります。
30万人のフォロワーを獲得するためにそれなりの労力と時間がかかりますが、一旦流れに乗せて運用を継続すれば、特に大きな採用費もかからず露出し続けることができます。
また、応募者についても、ある程度会社のことを知っている状態で来るため、前述もした通りギャップが比較的少ない状態で来ることでしょう。
XやInstagramなどのSNSとの特徴の違いは?
ショート動画が特徴のTikTokだからこそ、企業の魅力やそこで働く人の人柄を伝えられます。そのほかのSNSでは写真やテキストが中心なので、従来の採用活動の枠を超えません。
また、編集クオリティが低くても台本やコンテンツがよければバズる可能性があるため比較的、効果を出すまでが早いという特徴があります。
TikTokでの採用活動が合う企業・合わない企業
自分の会社はTikTokでの採用活動がうまく行くのか不安な場合は、以下基準に当てはめて考えてみましょう。
TikTokでの採用活動が効果的な企業の条件・基準
- TikTokを運用する十分なリソースがある
- 出演など、TikTokでの採用活動に協力的なメンバーがいること
- 若年層をターゲットにしたい企業
- クリエイティブなコンテンツを発信できる企業
- 社内の雰囲気やカルチャーを動画で伝えたい企業
TikTokでの採用活動が、うまく行っている企業をみてみると、若年層での運用がほとんどです。運用するのに年齢は関係ありませんが、最新のカルチャーやトレンドをキャッチアップできる若年層の社員がいると、成功までにグッと近づきます。
若い社員が現状いない企業に関しては、運用を外部に委託するなども一つの手です。
会社全体として協力的かどうかも、非常に重要なポイントで、人事・採用の部署だけやる気でも、実際に求職者が働くのはそれ以外の部署の場合が多いです。
動画という特性上、雰囲気なども直に伝わってしまうため、会社全体での協力を仰いだのちに計画を立てましょう。
TikTokで採用のアカウントを運用する具体的手順
運用をする方向で決まったとはいえ、実際にどれくらいのスケジュールで、何から始めていいの?という方へ、簡単に以下に手順とスケジュールを解説いたします。
具体的な手順
ここでは運用の手順を以下6つに分けて詳細説明いたします。
ターゲティング・自社ブランドの明確化
運用する際に最も大事と言っても過言ではないターゲティングですが、TikTokを通じてどのような人からリードを獲得したいか。
他の採用媒体も並行して使っている場合は、他の採用媒体との住み分けはどうするかなども考える必要があります。
ただ、TikTokという媒体の特性上、若年層や流行に敏感な方が集まりやすいという特徴があります。
アカウント開設
次にアカウントを開設する必要があります。
ターゲットに合わせて、アカウント名や説明文を制作しましょう。
一貫性がないと、ユーザー離脱の原因になりますので、まずはコンセプトを固めて設計することから進めることをお勧めします。
開設に関しての詳細を確認したい方は「TikTokで人気の企業アカウント!作り方や成功事例!」の記事をご覧ください
企画・撮影
アカウント開設が済んだらコンテンツを作るために、まずは企画をし、台本を制作する必要があります。
企画・台本なしに、バズってる動画を見よう見真似で撮影しても、いざ見返してみるとイメージと違ったり、撮り直しが多くなってしまったりと、遠回りになってしまいます。
また、企画や台本がないとバズった動画・そうでない動画のPDCAが回しづらくなります。
詳細については以下Marke Insightの記事で解説しているので、是非ご覧ください!
撮影について:TikTok撮り方のコツ・テクニック!上手に撮って動画をバズらせよう!
編集
撮った動画を編集する際のポイントです。
無料の編集ソフトもありますが、本格的に運用する際はAdobe Premiere ProやFinal Cut Proなど、機能性・操作性の良いソフトを使うことをおすすめします。
ただ、初心者だと、イメージしている動画のエフェクトを作れないケースがあるので、専門家にアドバイスを求めたり、YouTubeなどの解説動画をみたりすることで、スキル不足を補いましょう。
編集に関しての詳細を確認したい方は「TikTok動画の作り方を完全解説!バズる編集法を紹介!」でもご紹介しています。
投稿
編集が終わったら次は投稿です。
アカウントを運用する上では定期的に投稿する必要がありますが、インターン生が動きやすい4月上旬や、大学生が就職活動を始める3月手前などは、効果的にリーチできる可能性が高いので、よりターゲットを絞った動画の投稿することがポイントです。
また、投稿時以下のような求人関係のハッシュタグをつけることも必要になってきます。
#就職活動
#ホワイト企業
#楽しい会社
#会社紹介
#採用
#転職
#新卒採用
#中途採用
投稿に関しての詳細を確認したい方は「【TikTok 投稿方法】タイトル・キャプション設定など徹底解説」の記事をご覧ください
PDCAを回す
投稿が安定してできるようになったら、あとは応募を増やすためにPDCAを回します。
KGIである応募数を目標とし、KPI(再生回数・いいね数・シェア数・フォロワー数などのメインの指標)を改善できるよう、他社の事例や編集スキルなどを磨いていきましょう。
定期的なターゲティングの見直しも有効的です。
動画が伸びるまでの平均期間とそれにかかる工数目安
一般的に、初めての動画がバズるまでには数週間から数ヶ月かかることがあります。
コンテンツの質やタイミングによりますが、継続的な投稿が重要です。
応募が来るラインまで、アカウントが十分に成長するまでには、最低でも3ヶ月から6ヶ月の継続的な運用が必要です。
1週間に1~2本の動画を投稿する計画を立てるとよいでしょう。
TikTokの採用アカウントを運用する上での3つのポイント
採用アカウントを運用をする上で非常に重要なポイントを以下3つに絞って解説を進めます。
投稿し続けられるか
1つの動画がバズるまでは時間がかからないのが、TikTokの特徴ではありますが、採用活動で活用する場合、1つの動画がバズるだけでは十分でありません。
常に視聴者からのリーチや興味関心を引き続けることが求められます。
社内で十分なリソースを確保し、週に1〜2本の投稿ペースは守りましょう。
また、TikTokでの採用活動が功を奏して人が十分に集まった際に関してのことも考えてアカウント設計することが良いでしょう。
一度ファンを作って仕舞えば採用に限らず、そのまま広報や広告として横展開できます。
応募導線や行動喚起は十分か
バズる投稿を通してフォロワーが増え、アカウントが成長しても、目的が採用活動なので、応募が来なければ、その目的は達成していません。
採用以外でTikTokから案件を獲得しているアカウントでも、外部に遷移・CVする率は一般的に高くはありません。
動画内で、必ず「人を募集しています」というメッセージを伝え、企業のことが少しでも気になる方へ次のステップの提示・行動喚起をする必要があります。
行動喚起の入れ方に関しては、TikTokだけではなく、YouTubeの動画も参考になります。
応募に限らず、フォロー・チャンネル登録も立派な行動喚起ですので、要チェックしましょう。
採用ページ・受け口は整えられているか
応募までは大まかに以下の流れを取ることが多いです。
- 動画視聴
- プロフィール表示
- 企業のHP・採用ページ
- 応募
動画を視聴して「この企業いいな」と思った人がいてもプロフィールや企業HPが、TikTokで見たブランドイメージと違う場合、その多くが応募には繋がりません。
TikTokはインサイトデータも見れるため、求職者からみた企業に対して期待することなども踏まえ、採用ページに一貫性を持たせることがポイントです。
TikTokの採用活動は外部に依頼した方がよい?
ここまで記事を読んでくださった方は、TikTokの活用方法やインパクトがある程度わかっているかと思います。
しかし、実際にやろうと思うと、リソースがなかったりクオリティがいまいち上がりきらなかったりで頓挫するケースも多いです。
TikTokを利用して採用活動を成功させるためには外部に委託することが近道です。
運用が安定し、ある程度社内でも慣れてきたら、自社で巻き取り、費用のかからない形で進めるのが良いでしょう。
アドバイスをもらいながら運用するメリット・デメリット
外部でコンサルを入れて運用するメリットとしては、社内にナレッジが貯まりやすく、中長期的に自社で運用することができるようになるため、費用対が良い傾向にあります。
デメリットとしては、コンサルの質が低いと成果もナレッジも何も残らないというリスクがあります。
完全に運用を委託するメリット・デメリット
完全に委託するメリットとしては、社内のリソースを全く使わず、成果を最大化できるということ。
専門家が運用するため、他社事例も含め、トレンドに合わせた柔軟な対応が可能です。
ただ、デメリットとして委託料が高くつくケースが多いです。
近年、TikTokの運用代行は、そのニーズと共に価格が高騰傾向にあります。
まとめ
- TikTokを採用活動に利用するメリット・デメリットを理解した上で運用すること
- 運用するのには十分なリソースが必要
- バズるだけでは不十分。継続してみてもらえるようなアカウントに成長させることがポイント
TikTokは若年層を中心に普及し、採用活動での有効なツールとして注目されています。
なお、多くの企業がTikTokを通じて多くの応募を獲得していますが、コンテンツ制作の手間や持続的な関心の維持がポイントとなっています。
TikTokの採用活動は、特に若年層をターゲットにしたい企業に適しており、適切な運用計画とリソースの確保が成功の鍵となります。
外部の専門家の助けを借りることも一つの方法ですので、この記事を読んで少しでも気になった方は気軽に相談してください。
Marke Insightに無料相談をする
SNS・広告の運用は「Marke Insight」にお任せください!
法人を中心に、SNSの運用や各種広告の運用などwebマーケティングを包括的にサポートしているため、御社のお悩みに対しても事例に基づき最適なご提案をいたします。
下記のようなお悩みがある場合はお気軽にご相談ください。
- 自社での運用に限界が見えてきて、プロにお願いしたい
- 運用代行を頼みたいと考えているが、どの会社がいいか比較検討したい
貴社のご状況に合わせて、調整させていただきますので、ぜひお気軽に下記フォームよりお申し込みください。