YouTubeのインプレッションとは?数字を伸ばす為の指標を解説
広報において、YouTubeで動画を投稿するのは非常に有効な手段です。
とはいえ、ただやみくもに動画を投稿すれば成功する、というほど簡単なものでもありません。
動画やチャンネルを伸ばしていく上で、重要な指標がいくつかあり、そのうちの一つがインプレッション。
このインプレッションを気にせず進めてしまうと、せっかく伸びるポテンシャルがある動画も伸びなくなってしまい、宣伝効果が半減してしまうことも。
本記事ではYouTubeにおけるインプレッションについて徹底的に解説していきます。
執筆は、YouTubeショート動画を活用し、チャンネル登録者数を3ヶ月で5万人UPさせたMarkeInsight編集部が担当しています。
インプレッションを正しく理解し、効果的にYouTube運用していきたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
YouTubeのインプレッションとは?
YouTubeを利用して動画をアップロードする際、多くのユーザーが再生回数や高評価数、チャンネル登録者数をチェックします。
これらも大事ですが、実はこれら以上に「インプレッション数」というデータが非常に重要です。本項ではそもそもインプレッションとは何かについて詳しく見ていきます。
伸び具合を確認できるデータの一つ
インプレッションとは、動画のサムネイルがユーザーに対して表示された回数のことです。
つまり、動画がどれだけのユーザーに目に触れたかが分かります。
インプレッション数はその動画・チャンネルの評価により決まります。評価が高い動画はより多くのインプレッション数を獲得することができるのです。
この数字は先の運用方針にも大きく関わってくるものになっています。
例えば視聴回数が多いがインプレッション数が少ない場合、その動画は一度見たユーザーに非常に強い魅力を持っていると言えるでしょう。
逆に、インプレッション数は多いけれども視聴回数が少ない場合、サムネイルやタイトルに改善の余地があるという解釈ができます。
このように、インプレッション数は動画の「伸び具合」を的確に知るための重要な指標の一つとなっています。適切な分析とアクションによって、より多くの視聴者に動画を届けることができるようになるのです。
サムネイルの表示回数=インプレッション数にならないパターン
前述のとおりYouTubeのインプレッション数は動画のサムネイルがどれだけのユーザーに表示されたかを示すものですが、実はすべてのサムネイルの表示がインプレッションとしてカウントされるわけではありません。
具体的には、以下のような状況でインプレッションとしてカウントされないケースがあります。
- 再生リスト再生時のサムネイル表示:ユーザーが再生リストを再生している際のサムネイルの表示
- YouTube外部の埋め込み再生:ブログやウェブサイトに埋め込まれている動画のサムネイル表示
- 短すぎる表示時間:サムネイルが非常に短い時間だけ表示され、すぐに別のコンテンツに切り替わる場合
このように、サムネイルの表示回数とインプレッション数は必ずしも一致しません。
とはいえ、分析していく上で影響が大きい要素とは考えにくいので基本的には気にしなくても問題ないでしょう。
インプレッション数を確認する方法
YouTubeのインプレッション数には大きく分けて2種類あります。
1つが、動画ごとのインプレッション数。
もう一つは全ての動画のインプレッション数を合算したチャンネル全体のインプレッション数となります。
本項では2種類のインプレッション数それぞれを確認する方法について詳しく見ていきます。
チャンネル全体のインプレッション数を確認する方法
はじめにチャンネル全体のインプレッション数をPCのブラウザで確認する方法について解説していきます。スマートフォン版でも画面は異なっていても基本的に操作は同じとなります。
1.YouTubeアナリティクスを開く
YouTubeの投稿者用ツールYouTube Studio内にある「YouTubeアナリティクス」のタブ を投稿しているアカウントでログインした状態で開きます。
2.コンテンツタブを選択
画面上部にチャンネルアナリティクスと表示されていることを確認し、その下に横並びになっているタブの中から「コンテンツ」を選択します。
3.インプレッション数タブを選択
コンテンツタブを選択すると画面中央に折れ線グラフが表示されます。
この画面を開くとチャンネル全体における「視聴回数」「インプレッション数」「インプレッションのクリック率」「平均視聴時間」の4つの数値を確認可能。
またそれぞれの数値をクリックするとそのデータの推移を折れ線グラフで確認することができるのです。
動画ごとのインプレッション数を確認する方法
次に動画ごとのインプレッション数を確認する手順について紹介します。
1.YouTube Studioのコンテンツを開く
投稿者用ツールYouTube Studioにログインし、「コンテンツ」タブを選択します。
2.動画の欄にあるアナリティクスを選択
「コンテンツ」を 選択すると投稿した動画一覧が表示されます。インプレッション数を確認したい動画にカーソルを重ねると動画タイトルの下に4つのアイコンが表示されるので、その中の棒グラフのアイコン「アナリティクス」を選択しましょう。
3.リーチタブを選択
動画のアナリティクスを開くと画面上部に「動画の分析情報」と表示されます。
この下の「リーチ」をクリックして開くとインプレッション数と、投稿してからの推移を示した折れ線グラフが確認可能となるのです。
インプレッション数はどれくらいあると良い?
ここまでインプレッションの数値を確認する方法を紹介してきました。言い換えれば動画がどれほど選択肢として表示されているか、となるため非常に重要なのは確かでしょう。
しかし、具体的にどれくらいのインプレッションを目指すべきなのでしょうか?
目指すべきインプレッション数の目安は?
結論から言うと、インプレッション数の目標はこれくらい!と言い切ることはできません。
その理由は、投稿している内容のジャンルの市場規模や投稿開始してからどれほどの期間が経過しているかによって変動するから。
インプレッション数はユーザーの反応によって大きく左右されるため、一概にゴールの数値を置くことはできないのです。
よってひとまずはなるべく高い数値を目指すという考え方で間違いないでしょう。
インプレッション数は何で決まる?
前述のとおり、インプレッション数はYouTubeの視聴者となるユーザーのリアクションによって決まります。
ユーザーからのリアクションが良いものであれば、YouTubeのアルゴリズムからも「このコンテンツは良いものだ」との評価がされ、より多くのユーザーに表示される=インプレッション数が伸びるというわけです。
次項ではインプレッション数を伸ばしていきたいときに行うべき対策を挙げていきます。動画をもっと伸ばしたいという方はそれぞれチェックしていきましょう。
インプレッション数を増えない時に改善したい重要なポイント
ここからはYouTubeでインプレッション数を増やすときに注目したいポイントについて解説していきます。
以下のポイントすべてを徹底することができればインプレッション数の底上げになるので現状を確認していきましょう。
インプレッションのクリック率(サムネイル・企画)
インプレッション数を増やすために、最も注力すべき重要なポイントが「インプレッションのクリック率」です。
インプレッションのクリック率はその言葉の通り、「インプレッションがどのくらいの割合でクリックされたか」が分かる数値です。これは言い換えれば、「サムネイルの時点でどれだけ引きがあるか」ということになります。
クリック率を上げるために具体的には様々な動画と並んでも目を引くようなサムネイルのデザイン、そして動画の内容、すなわち魅力的な企画になるように工夫してみましょう。
他に注視しておきたいポイント
YouTubeのインプレッション数を増やす上ではインプレッションのクリック率が重要という話をしました。とはいえ、これだけが順調ならば全て良いかというと、もちろんそんなことはありません。
本項ではインプレッションのクリック率以外にも注意するべき以下5つのポイントを解説していきます。
動画設定(テキストデータ)
YouTubeの動画設定におけるテキストデータ、例えばタイトル、説明文、タグなどは、検索や推薦の際に大きく影響します。
適切なキーワードを含めることで、動画は検索結果に上位表示されやすくなり、インプレッション数の向上が期待できるのです。
平均再生率(構成)
平均再生率は、視聴者が動画をどれだけ最後まで視聴したかを示す指標。
動画の構成や内容が魅力的であればあるほど、再生率は高まります。高い再生率は、YouTubeの推薦アルゴリズムによって良い動画と評価されるため、インプレッション数の増加に繋がるのです。
チャンネル更新頻度
前提として、YouTubeでは新しいコンテンツは古いコンテンツよりも優先的に表示される仕組みになっています。
そしてチャンネルの更新頻度が高ければ高いほど視聴者を保持し、かつ新規視聴者を引き付けるきっかけを生み出すのです。
すなわち定期的な更新をすることで、「常に新しいコンテンツが提供される」という期待から、結果としてインプレッション数の増加に寄与します。
エンゲージメント率(高評価・コメント)
エンゲージメント率は、視聴者が動画にどれだけ関与しているかを示す指標。
具体的には高評価やコメント、シェアなどがこれにあたります。
これらエンゲージメントが多ければ視聴者の動画への関心や満足度が高いと判断され、YouTubeのアルゴリズムにおいても高評価のコンテンツとなります。
よってエンゲージメントの高い動画はより多くのユーザーに推薦され、インプレッション数が増加するのです。
ショート動画も投稿する
昨今では縦型のショート動画が人気を得ており、これはYouTubeも例外ではありません。
YouTubeショート動画はユーザーが短い時間で情報やエンターテインメントを得ることができ、YouTube運営もショート動画のプラットフォームを強化しています。
このトレンドに合わせてショート動画を投稿することで新たな視聴者層を獲得するチャンスが増え、チャンネルの評価があがりインプレッションの増加につながるのです。
まとめ
YouTubeのインプレッションについて解説してきました。
- YouTubeのインプレッション数はユーザーにサムネイルが表示された回数
- インプレッション数はYouTubeアナリティクスから確認可能
- 改善するには「インプレッションのクリック率」を筆頭に動画の評価につながるポイントを改善していく
これらを抑えられればインプレッションについてはバッチリでしょう。
ぜひこちらを踏まえてYouTubeを上手く活用していってください。
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