YouTubeショート動画の収益化条件・仕組みを解説!実際、いくら稼げる?

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YouTubeショート動画の収益化条件・仕組みを解説!実際、いくら稼げる?

ついに正式な収益化システムが出来上がったYouTubeショート動画。

これを機にYouTubeショート動画の投稿をした方、あるいは参入しようか検討している方も多いのではないでしょうか。

そこで、

「YouTubeショート動画の収益の仕組み・条件を知りたい」

「YouTubeショート動画のメリット・デメリットを知りたい」

「企業がどのようにYouTubeショート動画を活用しているか知りたい」

という疑問をお持ちではありませんか?

YouTubeショート動画のシステムは新しい仕組みということもあり、正しく理解していないと収益化が一向に出来ないままになるということも。

また、上手く利点を活かさないと伸びたはずの動画も伸び悩み、ビジネスチャンスを失ってしまうことになりかねません。

そこで、本記事ではYouTubeショート動画のメリット・デメリット、収益化のシステム、そして実際の企業による活用の例などについて紹介していきます。

この記事の執筆は、YouTubeショート動画を活用しながら、チャンネル登録者数を3か月で5万人増加させたMarkeInsight編集部が行っております。

今後YouTubeショート動画を活用して収益を得たいという方は、ぜひ最後まで読んでください。

目次

YouTubeショートとは

YouTubeショート動画は、動画時間が最大で60秒までの縦型動画を投稿、視聴できるYouTube内の機能です。

以下にYouTubeの通常の動画との違いと、他の縦型動画に対応したSNSサービスとの違いを表にまとめてみました。

YouTubeの通常動画との違いは?

まず最初に、こちらがYouTubeの通常の動画とショート動画を比較した表になります。

ショート動画通常の動画
画面表示縦長横長
画面サイズ比(横:縦)9:1616:9
最大動画時間60秒12時間
視聴方法スクロールで自動的に流れてくる視聴者自身が選んでクリック(タップ)
動画投稿するまでYouTube公式のアプリ一つで撮影・編集・投稿全て可能撮影、編集など様々な機材・ツールが必要
収益通常の動画と比較すると少ない伸びれば多い

このように比較してみると、YouTubeショート動画はスマートフォン向けに、手軽さが重視されたサービスということが分かります。

TikTok・Instagramリールとの違いは?

次に、YouTube以外のSNSと比較します。

ショート動画を視聴可能な他の代表的なSNSで言えば、TikTokとInstagramのリールが挙げられるのでそれぞれと比べてみましょう。

まず3つのサービス全てに通ずる共通点として挙げられるのがこちら。

・基本画面サイズ(アスペクト比)

・ライブ配信対応

・動画内BGMをアプリ内で提供

・投稿の解析機能あり

続いて3つのSNSの違いについて、表にまとめてみました。

YouTubショート動画TikTokInstagramリール
動画時間60秒10分 ※190秒
ユーザー層最も幅広い10代・20代が主体若年層が中心ながら幅広い
独自の特徴・視聴者は動画のために見る
・ジャンルが多岐にわたる
・フィルター/エフェクトなど撮影機能が充実
・独自のおすすめ機能で高い拡散力
・テンプレート機能で投稿が作成しやすい
・Instagram内ビジネス向け機能を利用可能

※1 TikTokアプリでの撮影の場合最大3分

このように比べてみると、

・TikTok:若者が手軽に投稿できるもの

・Instagram:リールがビジネス利用しやすい投稿がしやすいもの

・YouTube:ショート動画が全年齢層向け、全ジャンル幅広く対応

といった傾向があると言えそうですね。

YouTubeショートのメリット

YouTubeショート動画を投稿していくメリットについては次のようなことが挙げられます。

・今まで見ていなかった視聴者層に動画が届きやすい

・動画制作のコストが低い

・他のプラットフォームにも流用できる

順番に解説していきます。

今まで見ていなかった視聴者層に動画が届きやすい

縦型ショート動画の大きな特徴として、動画が自動で選択されるという点があります。

通常の動画とは異なり、視聴者は「動画を選ぶ」のではなく、「見るか見ないかを選択する」というシステムになっているのです。

そのため、「偶然流れてきて知らなかったけど興味を持つきっかけになる可能性がある」というのはショート動画の大きな強みと言えるでしょう。

さらに、YouTubeショート動画は今年に入ってから収益化システムが出来上がったことから、YouTube側も力を入れているコンテンツであると言えます。

よって、この先今以上に新規視聴者層の目に付きやすくなる可能性があります。

動画制作のコストが低い

通常の動画と比較したときの利点として、動画制作の手間と時間がかからないというメリットがあります。

理由としては、

  • 動画時間が通常の動画よりも短い
  • 通常の動画と比較すると編集力などが求められにくい

などが挙げられるのです。

他のプラットフォームにも流用できる

YouTubeショート動画として投稿した動画も、動画時間等ルール確認は必要ですが一度制作したものであれば他のSNSに投稿することができます。

よって、「1つの動画作成でいっぺんに3つの投稿ができる」と考えればコストパフォーマンスが高いといえ、これも大きなメリットと言えるでしょう。

YouTubeショートのデメリット

YouTubeショート動画を投稿することには大きなメリットがある一方、次のようなデメリットもあります。

・Youtubeショート動画のみでビジネスに繋げるのは現実的ではない

・動画の内容以外はチェックされにくい

・ショート動画のファンは通常の動画のファンとは限らない

こちらもひとつづつ解説していきます。

YouTubeショート動画のみでビジネスに繋げるのは現実的ではない

現状、YouTubeショート動画はかなり浸透してきているものの、まだまだ発展途上の機能と言えるでしょう。

実際に、2023年に入り収益化が正式に出来上がったりなど充実してきていますが、とはいえ現状通常の動画は一切制作せずにショート動画だけでビジネスにつなげようとするのはかなり難しいのが現実です。

将来的には、よりビジネスにつなげやすいシステムが出来上がる可能性はありますが、今はYouTubeショート動画だけを取り込むというのは避けたほうが無難でしょう。

動画の内容以外はチェックされにくい

YouTubeショート動画は通常の動画と異なり「視聴者が選択した動画が再生される」という性質である以上、サムネイル・概要欄・ハッシュタグといった動画の内容以外の部分はどうしても見られづらい性質があります。

通常の動画の場合、外部リンクへの誘導は比較的容易ですが、ショート動画の場合だとそのハードルは上がります。

また、ショート動画はその性質上伝えたいことは60秒以内に納めないといけないということもあり、動画の趣旨によっては制作の難易度が上がってしまうと言えるでしょう。

ショート動画のファンは通常の動画のファンとは限らない

ショート動画のメリットとして、通常の動画では届かなかった視聴者層の目まで届きやすいという点があります。

しかし、同時に注意すべきなのがショート動画を見てくれた層は通常の動画を見てくれない場合があるということ。

ショート動画は動画の時間制限があるため、構成をショート動画向けにしっかりと考える必要があります。

一方で、通常の動画は実質的には動画時間が無制限のため、自由度が高いといえるでしょう。

この場合、ショート動画と通常の動画のスタイルに違いが出てくる場合が多いと思いますが、その際に同じチャンネル登録者でも再生する動画にバラつきが出てくる可能性があるのです。

もちろん、登録者数も大事ですが最も重要視すべきなのは再生数という事を考えると、チャンネル登録しているけど再生されないリスクがあるというのはデメリットと言わざるを得ません。

YouTubeショートの収益について

2023年2月より正式に実装されたYouTubeショート動画の収益化システム。

これは、それまでに実装されていた「YouTubeショートファンド」の代わりとなるもので、現在ではYoutubeショートファンドは廃止されています。

現状の収益化システムでは、ショート動画1再生あたりの収益はおよそ0.005円~0.01円程とされています。

通常の動画の場合1再生あたりおよそ0.05円~0.7円とされているので、再生単価の差はかなり大きいと言えるでしょう。

とはいえ、通常の動画とショート動画では視聴される仕組みも収益が分配される仕組みも異なるため一概に比較するのは難しくなっています。

では、代わりに実装されたYouTubeショートの収益化は具体的にどのようなシステムなのでしょうか。

詳しく解説していきます。

収益が得られる仕組み

収益が得られる仕組みについては、まず初めに公式の説明を見てみましょう。

YouTube ショートの広告収益分配は、次の 4 つのステップで行われます。

  1. ショート フィード広告収益をプールする。 ショート フィードで動画間に表示される広告による収益は月ごとに合算され、クリエイターへの報酬と音楽ライセンスの費用の両方に充てられます。 
     
  2. クリエイター プールを計算する。 ショート フィード広告収益は、収益化を行っているクリエイターがアップロードしたショート動画の視聴回数と音楽の使用状況に基づいてクリエイター プールに割り当てられます。
    • 収益化を行っているクリエイターが音楽なしのショート動画をアップロードした場合、その視聴回数に関連する収益はすべてクリエイター プールに割り当てられます。
    • 収益化を行っているクリエイターが音楽を含むショート動画をアップロードした場合、その視聴回数に関連する収益は、使用されている音楽トラックの数に基づいてクリエイター プールと音楽パートナーの間で分配されます。
  3. クリエイター プールを割り当てる。 収益は、クリエイター プールの総収益から、収益化を行っている各国クリエイターのショート動画の総視聴回数に占める割合に基づいて、収益化を行っているクリエイターに分配されます。たとえば、収益化を行っているクリエイターがアップロードした収益化対象となるショート動画全体の視聴回数のうち、あるクリエイターが 5% を獲得した場合、クリエイター プールの収益の 5% がそのクリエイターに割り当てられます。
  4. 収益分配率が適用される。 音楽が使用されているかどうかにかかわらず、収益化を行っているクリエイターに、割り当てられた収益の 45% が分配されます。

参照:YouTube ショートの広告収益分配の仕組み(YouTubeヘルプ)

難しい言葉や細かいルール・数字などが出てきましたが、かなり噛み砕いて説明すると次のようになります。

1.クリエイター(チャンネル)問わず、YouTubeショート動画全体の広告収益を一つにまとめる。

2.楽曲の使用状況などを確認し、著作権料などを差し引いた額を全クリエイターへの収益として一つにまとめる。

3.ショート動画の総視聴回数に対して、そのクリエイター(チャンネル)のショート動画の再生回数が何%にあたるか計算され、その割合が割り当てられる。

4.まとめられている全クリエイターへの収益のうち、3で割り当てられた割合の額の45%が収益として分配される。

この仕組みを見ると、収益として受け取れる額はYouTubeショート動画全体の再生回数に対する比率ということで、通常の動画と比較するとどうしても大きな収益を得にくいという点に納得がいきますね。

収益化条件について

YouTubeショート動画の収益化にあたっては、YouTubeパートナープログラムに参加する必要があります。

以下の項目がプログラムに参加するための条件です。

1. チャンネル登録者数が 1,000 人以上、かつ有効な公開動画の総再生時間が直近の 12 か月間で 4,000 時間以上である。または

2. チャンネル登録者数が 1,000 人以上、かつ有効な公開ショート動画の視聴回数が直近の 90 日間で 1,000 万回以上である。

参照:YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格(YouTubeヘルプ)

つまり、チャンネル登録者1000人を前提として以下の条件となります。

  • 通常の動画の再生時間が直近の 12 か月間で 4,000 時間以上
  • または、ショート動画の視聴回数が直近の 90 日間で 1,000 万回以上

上記の条件を満たすとYouTubeパートナープログラムに参加可能となり、通常の動画・ショート動画共に収益化が可能となります。

収益化の条件を満たしているか確認する方法

収益化の条件は、YouTubeパートナープログラムに参加していることとなります。

よって、既に通常の動画が収益化できている場合は、ショート動画も収益化の条件を満たしていることになるのです。

これから収益化したいといった場合には、次の方法で確認することができます。

STEP1.クリエイター向けのツールYouTube Studioを開く

STEP12.左の縦に並んでいるバーの中の「収益化」を選択

STEP13.画面を下方にスクロールすると「参加方法」という項目があり、参加に当たる条件の進捗を確認できる

ビジネスでのYouTubeショート活用事例3選

ここまでYouTubeショート動画の性質について解説してきました。

では、実際の企業はどのように活用しているのでしょうか?

今回は、YouTubeショート動画を活用している企業のチャンネルを3つ選んだのでぜひ参考にしてみてください。

岡野タケシ弁護士【アトム法律事務所】

こちらは日本全国に事務所を展開する弁護士事務所のアトム法律事務所のチャンネル。

岡野タケシ弁護士は、時事問題や奇妙な事件などを法律を扱う弁護士としての視点から解説しているショート動画を上げています。

ネタを交えながら、問題を分かりやすく解説している人気のチャンネルです。

ギズモード・ジャパン

ギズモードジャパン(GIZMODO)は日本最大級のテクノロジー情報サイトで、最新ガジェットやテクノロジーの進化をまとめています。

ショート動画ではガジェットや機材の紹介以外にも、科学の知識を活かして視聴者からの質問に答えているものを投稿しています。

焼鳥どんの飲食店あるあるチャンネル

都内に3店舗展開している焼き鳥屋のオーナーが投稿しているチャンネルです。

投稿する動画はタイトルがすべて【飲食店あるある】ではじまっており、「あるあるネタ」や「無いだろ!」とツッコミたくなるようなおもしろいコントを動画にしています。

3つとも動画のジャンルとしては異なりますが、いずれもそれぞれのジャンルのプロとしての知見を活かした内容になっています。

まとめ

今回は、YouTubeショート動画の収益と性質について解説しました。

2023年に得られるようになった収益化システムについては、以下の特徴が挙げられます。

  • 1再生あたりの収益はおよそ0.005円~0.01円程
  • 収益性は通常の動画と比較すると通常の動画よりも制作コストが低い分収益性も低い
  • 新たな視聴者層の目に届くチャンスとなり得るが、ショート動画のみでの活用は難しいため通常の動画との併用がおすすめ
  • YouTubeショート動画は今後も発展していくことが予想されるので、チャンネルを伸ばす目的であればぜひ投稿してみましょう

ショート動画はYouTubeの中でも将来性がある機能ですので、先々の発展に期待しつつ取り組んでみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

SNSマーケティングを中心にマーケの最新ノウハウをお届けするMarke Insight編集部です。YouTube~万人、TikTok~万人、Instagram~万人、ブログPV累計210万の実績から実践的かつ最新の情報をお届けします。

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