YouTubeショート動画の画質が悪くなる原因と対処法
YouTubeショート動画の画質が悪くなる原因と対処法
昨今企業の集客施策やインフルエンサーの発信に多用されるYouTubeショートですが、動画投稿時に、画質が劣化する問題が発生して困っている方も多いのではないでしょうか?
優れたコンテンツを作成しても、画質の低下が原因で視聴者が離れ、動画の再生数が伸びない可能性があります。
この記事を通して、動画の画質が悪化する原因とそれを解決する方法を習得でき、高画質を保つことができるようになります。
実際にYouTubeショートのアップロード方法の活用により、わずか3ヶ月で登録者数を5000人から5万人に増加させた事例がありますので、画質の劣化に悩んでいる方は、ぜひ最後までこの記事を読んでいただきたいです。
YouTubeショート動画の画質低下の原因とは?
考えられる原因は2つ
- 動画が高画質のため処理が追いついていない
- 再エンコードによって画質が落ちている
以下で解説します。
動画が高画質のため、処理が追いついていない
YouTubeの動画アップロードにおいて、初期段階では低画質で処理が進められる仕組みが取り入れられています。
このため、処理中に動画を再生すると、高画質ではなく低画質で視聴されてしまうことがあります。
解決策:処理が完了してから、公開を行うと低画質にならない
高解像度の動画は処理に時間がかかるため、あらかじめ解像度を下げておくことで、処理を比較的早くすることが可能です。
なお、YouTubeへの動画アップロード時間は通常15分以内ですが、インターネット速度などの要因により変動します。
インターネット速度が遅いとアップロード時間に影響します。
速度テストを行い、必要に応じて改善しましょう。
簡単に測定する方法としてはGoogleで「インターネット速度テスト」と検索するとトップに測定を実施できる案内が表示されます。
また、ネットワークが混雑している時間帯を避けてアップロードすることで、処理時間が短縮されます。
NTTコミュニケーションズの調査によると、20時から24時にかけて通信量が多くなり、ネットワークが混雑する傾向があります。
(参考:NTTコミュニケーションズ | インターネットトラフィック(通信量)推移データ)
処理時間は次のような多くの要因に左右されます。
- 動画フォーマット
- 動画の長さ
- フレームレート
- 画質
動画フォーマット
YouTubeショートに対応するフォーマットには、MOV、MPEG、MP4、AVI、WMV、FLV、WebM、3GPがあります。
一般的にはMOVとMP4が使われますが、MOVは高品質でサイズが大きく、MacのQuickTimeでの編集に適しています。
一方、MP4はMacやWindowsなど幅広く使われていて、圧縮率が高く、サイズが小さいため扱いやすく処理も早いです。
動画の長さ
YouTubeショートでは、最大60秒までの動画を投稿でき、最短再生時間は決まっていません。
以前、音楽を設定すると録画時間が15秒に制限されていましたが、2022年11月より15秒以上の音楽使用が可能になりました。
これにより、より自由な表現が可能になりましたが、動画が長くなるほど処理時間も長くなります。
フレームレート
YouTubeでは30fpsの動画が多いものの、動きが速い被写体のスムーズな再生には60fpsが適しています。
ただし、フレームレートが高いとデータ量は増え、編集が難しくなったり、アップロードに時間がかかったりすることがあります。
フレームレート(FPS)は、「1秒間に表示される静止画の枚数」を示す動画設定の用語で、高いFPSほど滑らかで美しい動画になりますが、低すぎるとカクカクした動画になります。
画質
YouTubeショートで推奨される画質(解像度)は1080px x 1920pxです。
PCで編集する際には、縦横比が調整できるソフトを使用し、縦1080、横1920に設定して出力します。
アプリを使って編集・出力する場合は、可能な限り高画質設定で行うことをおすすめします。
4K以上の画質で編集しても構いませんが、高解像度の動画は処理時間が長くなるため、通信環境やデバイスのスペックに応じて選択しましょう。
再エンコードによって画質が落ちている
YouTubeでは、日々多くの動画が投稿されます。莫大な量の動画を処理し、再生時の画質最適化をするため、アップロード時に非公開のアルゴリズムを使った再エンコードを実施しています。
エンコードとは?
用途に合わせて動画の容量圧縮や形式の変換をすること
再エンコードにより下記の2種類に分類されます。
- avc1:低画質
- vp9:高画質
avc1に分類されると画質が元動画関係なく低下します。
解決策:明記はされていないが、分類には下記条件が関係しております。
- チャンネル登録者数が基準以上
- 再生回数が基準以上
- 動画の解像度がフルHD以上
解像度が1440p以上の映像は、アップロード時に元の画質が保たれますが、条件によっては解像度1080p(フルHD)の映像でもアップロード後の画質が元の状態より低下することがあります。
YouTubeショートに高画質動画をアップロードする方法
方法は3つ
- 高画質で撮影できる環境を整える
- 動画を1080×1920以上で作成する
- ※注意点!!端末によっては表示されないデッドゾーンがある
以下で解説します。
高画質で撮影できる環境を整える
どのようにしてその撮影環境を整えるのでしょうか?
まず、最適なデバイスを選ぶことが大切です。
現代のスマートフォンや一部の高性能なカメラは、1080×1920(フルHD)以上の解像度での撮影が可能です。
しかし、iPhone11以前の機種や一部のカメラでは解像度が十分でない可能性があります。
次に、撮影方法やカメラの設定も重要なポイントとなります。
例えば、解像度やフレームレート、露出設定など、適切に調整することで、より高画質な映像を実現することができます。
動画を1080×1920以上で作成する
推奨される解像度は1080×1920ですが、他にも様々な解像度が存在します。
高画質な動画をアップロードする際には、高解像度ほどPC容量が必要で、アップロード時間も長くなる点に注意が必要です。
適切な解像度を選択しましょう。
解像度 | 画素数 | 補足 |
4320p | 7680px × 4320px | 8K(SHV) |
2160p | 3840px × 2160px | 4K・YouTube最大解像度 |
1440p | 2560px × 1440px | 2K(WQHD) |
1080p | 1920px × 1080px | フルHD |
720p | 1280px × 720px | HD |
480p | 854px × 480px | 標準画質 |
360p | 640px × 360px | |
240p | 426px × 240px | YouTube最小解像度 |
144p | 256px × 144px |
注意すべき点として、編集に使うデバイスによっては4KやWQHDなどの解像度に対応していない、もしくは処理速度が極端に遅くなるものもあります。
一方、1080pのフルHDはほとんどのデバイスで利用可能で、多くのアカウントでも広く採用されている解像度と言えます。
※注意点!!端末によっては表示されないデッドゾーンがある
実はYouTubeショートには表示されないデッドゾーンがあり、以下の原因が挙げられます。
まず、端末の画面のアスペクト比です。
様々な種類とサイズの端末が存在し、それぞれが異なるアスペクト比を持っています。
それにより、一部の端末ではコンテンツ全体が表示されず、重要な情報が見切れてしまうことがあります。
そして、投稿時の表示イメージを意識できていないことが挙げられます。
YouTubeショートの画面サイズや配置を事前に検討し、デザインを調整することが大切です。
これらの問題に対する対策として、素材と実際に投稿した時の画面を比較することが有効です。
具体的には、投稿前にプレビューを行い、端末の各種アスペクト比での表示を確認しましょう。
さらに、デッドゾーンを意識した動画作成を行うことも重要な対策となります。
重要な情報はデッドゾーンに入らないよう配置し、視聴者が必要とする情報を確実に届けるようにしましょう。
YouTubeショート再生回数を伸ばすポイントとは
再生回数はYouTubeショートの成功指標の一つですが、他にも注目すべき指標があります。
視聴時間や「いいね」の数、コメント数などは視聴者のエンゲージメントを測る重要な要素です。
目標数値はチャンネルの規模や目指す成長率によりますが、例えば視聴時間は投稿した動画の長さに対して少なくとも50%以上を目指すなど具体的な目標を設定しましょう。
詳しく知りたい方は以下の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
まとめ
- 動画はフルHD以上で撮影・編集する
- YouTubeショートには再生最適化のため再エンコードの仕組みがある
- アップロード処理が完了してから公開する
この記事の内容を参考にして、自社チャンネルの動画品質を向上させ、視聴者の離脱を防ぎましょう。
適切な指標を理解し目標設定することや、効果的なアップロード方法を実践することで、チャンネルの成長を促進し、収益の増大につなげることができます。
今こそ、自社チャンネルを次のレベルへと引き上げる絶好の機会です。
さらなる知識とテクニックを身につけ、あなたのチャンネルを最大限に活用しましょう。
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