• 「YouTubeを運用しているが、成果がなかなか向上しない・・・」
• 「指標の示す意味がわからない」
• 「クリック率の改善を行いたいが、何をすれば良いかわからない。方法は？」

YouTubeについて、このようなお悩みはないでしょうか？

クリック率は、動画が観られるための重要な指標となります。クリック率を軽視しているとそもそも動画が観られる機会を得られることができず、伸びるはずの投稿内容でも、機会損失が生まれるため伸びづらくなってしまったり、視聴回数が稼げなかったりします。

本記事では、YouTubeのインプレッションのクリック率についてはもちろん、具体的な改善方法や打ち手についても紹介していきます。

執筆は、YouTubeショート動画を活用し、チャンネル登録者数を3ヶ月で5万人UPさせたMarkeInsight編集部が担当しています。

YouTubeのインプレッションのクリック率についてや改善方法について知り、よりYouTubeの成果を改善したい方はぜひ最後までご覧ください。

 YouTubeの「インプレッションのクリック率」とは？

インプレッションのクリック率は、以下の計算式より算出されます。

• クリック率=クリック数÷インプレッション（サムネが表示された回数）

インプレッションがカウントされるのは、サムネイルの 50% 以上が 1 秒以上画面に表示された場合です。インプレッションとしてカウントされる表示先の詳細は、下記をご覧ください。

クリック数は、視聴者がサムネイルを見た後に動画を視聴した数のことです。サムネイルは注意深く見れたものの、動画を視聴しなかった場合、インプレッション1・クリック数0

となります。

要するに、クリック率とは視聴回数÷サムネイルの表示回数とも捉えられます。

 「インプレッションのクリック率」が重要な理由とは？

インプレッションのクリック率が重要な理由について、以下の2点を解説していきます。

• クリックされなければ、良い動画でも視聴されない
• クリック率が高いと、動画を伸ばすための好循環が生まれる

クリックされなければ、良い動画でも視聴されない

まず良い動画を投稿したとしても、クリックされなかったら、動画が見られないため、クリック率が重要になります。

内容がどれだけ良かったとしても、クリックされなければ内容に触れられることもありません。どれだけ撮影に費用をかけていようと、一切クリックされなければ無駄になってしまいます。

だからこそ、クリック率が重要な指標となります。

クリック率が高いと、動画を伸ばすための好循環が生まれる

またクリック率が高ければ、表示回数が増える好サイクルに乗りやすいです。クリック率が高いと、以下のような好サイクルが回り始めます。

1. クリック率が高い
2. 動画の再生回数が増加する
3. YouTubeに良い動画と評価される
4. おすすめに乗りやすくなる
5. 表示回数が増える

このようにクリック率は再生回数の増加において重要な指標となっています。

 「インプレッションのクリック率」の確認方法

インプレッションのクリック率はYouTube Studioから確認しましょう。以下の手順から、クリック率を確認することができます。

1. Youtube Studioにログイン
2. 左側のタブにおけるメニューから「アナリティクス」をクリックする
3. 「コンテンツ」タブをクリックし、「インプレッションのクリック率」を確認

期間をセグメントして数値の増減をグラフで見られるため、どの投稿により数値の増減が起こったのかも逆算しやすいです。

 「インプレッションのクリック率」平均と目標数値とは？

「重要なことはわかったけど、数値の目安がわからない・・・」という方もいるでしょう。

インプレッションのクリック率における、平均と目標数値は以下です。

• 平均：5%前後
• 目標：10%

もしクリック率が平均を下回っている場合、あなたのチャンネルや動画がターゲットとしている視聴者において、視聴したくなるような要素・訴求が欠けていると想定できます。

ただ、ジャンルやチャンネルの規模により変動するため、自分のチャンネルの平均を常に超えるように改善を繰り返すことが重要です。

 「インプレッションのクリック率」の改善方法

インプレッションのクリック率の改善方法について、以下の2点を解説していきます。

サムネイルの改善

まずサムネイルの改善です。

視聴者が最初に目にするサムネイルは、クリック率に大きく影響を与えます。どれだけ動画の中身にこだわろうと、動画のタイトルにプロのコピーライターを起用しようと、サムネイルが悪い場合はクリック率が上がりません。

改善するために、ターゲットを鑑みたオリジナルのサムネイルを作ることが重要です。

動画を探しているユーザーにとって、「こんなテーマの動画を探していた」「ちょうどこの内容の動画を見たかった」と思ってもらえるように、ユーザーの興味関心を捉えるようなインパクトのあるサムネイルを作りましょう。ユーザーは大量のサムネイル（他の動画など）も見るわけですので、一目で内容が理解できるようなサムネイルにするとより効果的です。

より多くの人に興味を持ってほしい欲しいという気持ちから、サムネイルに情報を詰め込みすぎてはいけません。一瞬のインパクトを狙うには、人間が瞬時に読める文字数を考え、最大でも20文字に収めるようにしましょう。より少ない文字で、いかにユーザーへインパクトを与えるかを意識していきましょう。

タイトルの改善

YoutubeのUIには、「サムネイルの画像」と「タイトルのコピー」が掲載されることから、タイトルのコピーも非常に重要です。しかしサムネイルの印象とタイトルやテキストに齟齬があると、クリック率が伸びない傾向があります。

もしなかなかクリック率が改善しない場合、第三者にサムネイルとタイトルを提示して、受け取る認識にズレがないかを確認してみましょう。すべて自分だけで作成していると、客観的視点が抜ける場合が多いです。動画の内容もわかっているため、認知的不協和が発生し、都合よく合っていると解釈してしまうこともあります。サムネイルやタイトルの判断は、あくまでユーザーの感覚次第で決まるため、ユーザー視点での意見を集めて改善していきましょう。

またタイトルはYouTubeにある数多くの動画の中から、効率良く見たい動画を選ぶためのコピーです。動画の内容がすぐユーザーに思い浮かぶようなタイトルやテキストを使うことを心掛けましょう。

そしてタイトルはコピーライティングです。書店で売っているコピーライティングのビジネス本を読んでみるのも良いかもしれません。自らの動画を選ばせるために、どんな言葉を使うべきなのかを意識していきましょう。

 改善の注意事項

改善する際の注意事項として、サムネイル釣りを頻繁に行うことは絶対にやめましょう。

サムネイル釣りすぎると視聴維持率が低下しますし、結果ユーザーの満足度が下がり動画の評価が低下しYouTube側からおすすめされづらくなります。

誇張された表現や、半分嘘のような文言で視聴を促す、いわゆるサムネイル釣りは、一時的な視聴回数は稼げるかもしれないです。ですがデメリットが大きすぎます。

サムネイルと動画内容に大きくズレがある動画はユーザーに悪い印象を与えますし、チャンネルへの再訪（リピーター）を妨げる要因となってしまうため、多用はNGです。

なお、例外としてチャンネルにおいて既に根強いコアファンがいたり、視聴者との信頼性が強固に築けているチャンネルであれば、信用を損なわずに済むこともあります。

あくまで稀に使えるテクニックとして、どのタイミングだと使える可能性があるのかを慎重に考察しましょう。

また、故意ではない内容のズレや訴求のミスにも気をつけなければいけません。

サムネイルでユーザーに伝えることは、ちゃんと動画の内容に当てはまっている必要があります。

意図的ではないものの、動画内容とは違う訴求を行なってしまうと、ユーザーがイメージした動画内容と違うものになってしまい、サムネイル釣り化してしまうことがあります。

したがって、これも途中離脱や低評価の原因となってしまうので気をつけましょう。 

 事例紹介

アパレルの事例です。

セレクトショップにおけるYouTube運用で、主なコンテンツとして注目されているブランドの新作紹介やコレクションのラインナップ等をまとめて発信していました。

ですが注目されているブランドの紹介をする中で、いつの間にかそのセレクトショップに入っている商品紹介等にすり替わっていき、動画の半分以上は全く認知されていないような商品の紹介になっていました。ユーザーがサムネイルやタイトルから受け取ったイメージと内容がかけ離れており、要するに押し売りとユーザーから受け取られるような内容になってしまっていました。

結果視聴維持率も低く低評価も増え、なかなかチャンネルも伸び悩んでいました。一方で自社の商品紹介も含めたいような事情は、どの系統のチャンネルにおいても考えられることです。

改善として、ぬるっと自社商品の紹介にするのではなく、サムネイルとタイトルをそれぞれのコンテンツで明確に分ける変更を行いました。注目ブランドの新作紹介ならサムネイルとタイトルを該当するものに、自社商品の紹介なら「生地は〇〇・デザインは〇〇（ブランド名）」などユーザーが興味を持っているブランドの名前を使って比喩表現を行いつつ、自社商品の紹介であることを明確にサムネイルとタイトルで表現しました。（新作紹介→新作入荷など）

改善の結果、最初にサムネイルとタイトルから受け取る印象と、実際の動画内容にズレがなくなりました。それに伴って、視聴維持率や高評価率も改善していき、自社の商品紹介自体にも肯定的なコメントが圧倒的に増えました。

このことから、　あくまで自社商品の告知をすることが悪いのではなく、最初の印象と実際の動画内容に齟齬があることが悪であるということを明確に線引することもできました。

 まとめ

• クリック率を改善しなければ、なかなかYouTubeは伸びない
• クリック率=クリック数➗インプレッション
• サムネイル・タイトルと動画内容にズレがあってはならない

本記事では、YouTubeのインプレッションのクリック率についてはもちろん、具体的な改善方法や打ち手についても紹介しました。

まずは現状のクリック率を確認してみて、目安となる数値よりも低いようであれば何が原因なのかを明確にし、改善の打ち手を検討してみましょう。